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「"コソ泥"はどこだ?」 情報漏えいに憤ったマドリー時代のモウリーニョ…デュデク氏が明かす

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 元ポーランド代表GKイェルジ・デュデク氏が、最近発売された著書でレアル・マドリー在籍時代の逸話を綴った。その中にはジョゼ・モウリーニョチェルシー監督が、情報漏えいに憤ったエピソードも含まれている。

 2007年から2011年までマドリーに在籍したデュデク氏。同氏は母国ポーランドで発売となった著書に、2010-11シーズンからマドリーの指揮を執ったモウリーニョ監督が、クラシコのスタメンが漏れた際に怒り狂っていたことを記している。

「モウリーニョは無愛想な顔でロッカールームに入ってきた。そしてペペがボランチでプレーすることをなぜメディアが知っているのかと、僕たちを非難したんだ。彼は情報漏えいがチーム全体に被害を与えると訴えていたよ」

「『“ラタ(スペイン語で鼠の意。軽蔑的表現で卑しい人、コソ泥も意味する)”はどこにいる?』『グラネロ、お前か?』。ジョゼはそう言ってエステバンを指し示した。彼はロッカールームに“ラタ”がいるのだと執拗に言い、見つかるまで話を止めなかった。その後に扉を閉めて去っていったよ。あれはコパ・デル・レイ決勝バルセロナ戦にを臨む前の出来事だったが、その後に起こる(モウリーニョ監督と選手たちの)衝突の由来となった」

 デュデク氏は自身が見知ったモウリーニョ監督の人物像を、次のように振り返っている。

「彼はとても物知りだが、尊大な人間だ。だけど、自分と同じ言語を話す人間を相手にすれば態度を変える。もっと親しみやすく、親切になるね」

 またマドリーで情報を漏えいした選手として、第一にその名が挙がったGKイケル・カシージャスにも触れた。

「彼はとても魅力的な人物で、偉大過ぎるGKだ。すべてを勝ち取った伝説の選手だよ。僕たちの関係はいつだって素晴らしいものだった」

「イケルとは最初はあまり話をしなかった。自分がスペイン語を話せず、彼も英語を少し使えるだけだったからね。だけど僕がスペイン語を話せるようになった後、その関係性は深まっていった」

 デュデク氏は、モウリーニョ監督によって正GKの座から追いやられたカシージャスを支え続けていたという。

「マドリーのイベントに出席したとき、カシージャスの母親もいた。彼女は僕に近づき、息子に気を配っていることへの感謝を伝えてくれたね」


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