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本田がブラッター辞任について言及「男気がある潔い辞め方。日本の管理者も見習った方がいい」

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 ハリルジャパンに合流したFW本田圭佑(ミラン)がトレーニング後に取材に応じ、FIFA問題について言及した。

 汚職問題の発覚で多くの逮捕者が出たあげく、5選を果たしたばかりのゼップ・ブラッター会長が辞任を表明と、揺れに揺れているFIFA。この問題についてどう思うかと聞かれた本田は、まずは「それをオレに聞かれてもね」とひと言。しかし、一拍置いてから出て来た言葉は痛烈なものだった。

「細かい内容はどこまでが真実でということは分からないですけど」と前置きしたうえで、「最初はブラッター(会長)を批判する人は多かったですけど、ここでやめるというところの男気。日本の管理者も見習った方がいいと思うような辞め方ではあるのではないですか」と続けた。「管理者」というのは管理職のことだろう、いかにも歯に衣着せぬ本田らしい斬り方だった。

 本田も承知しているように、現時点で事態の全容はまだまだ不明だが、次々と贈収賄に関する情報が明るみに出ているのが現状で、ブラッター会長自身にもFBIの操作の手が及んでいるとも報道されている。

 それでも、「潔いというか、あのポジションをあのように辞めるというのは簡単ではないのではないですか。よほどのポジションですからね、あのポジションは」と話す口調には、本田らしいどこか痛快な響きがあった。

(取材・文 矢内由美子)

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