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代表デビューの谷口、ハリル監督の“厳命”を忠実に果たす

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[6.11 キリンチャレンジ杯 日本4-0イラク 日産ス]

 後半31分にその時はやってきた。日本代表初選出のMF谷口彰悟(川崎F)がMF長谷部誠と交代でピッチに入る。プロ2年目の23歳がA代表デビューを果たした。

「緊張はしたけど、時間も時間だったので、自分にできることをしっかりやろうと思って入った」。所属クラブでは最終ラインに入ることが多いが、ハリルジャパンで与えられたポジションはボランチ。パスが味方と合わない場面もあったが、冷静に中盤のつなぎ役を務めた。

「(パスを)さばいてはいたけど、横パスが多かった。慎重になりすぎたかなと」と反省したが、182cmの体格を生かした守備面で持ち味を発揮。「日本代表には少しパワーが足りないので彼のような人材が必要」と谷口招集の理由を語っていたバヒド・ハリルホジッチ監督はピッチに送り出す直前に「ヘディングでは絶対に負けるな」と厳命を下した。

「そこだけは負けなくて良かった」と安堵の表情を浮かべた谷口は「後ろは(失点)ゼロで抑えたかったので、最低限のリスク管理は意識した」と、デビュー戦での完封勝利に胸をなで下ろしていた。

(取材・文 西山紘平)

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