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なでしこ冷や汗…初戦同様終盤苦しむも2連勝で決勝T進出一番乗り

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[6.12 女子W杯C組 日本女子2-1カメルーン女子]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は12日、女子W杯グループCの第2戦でカメルーン女子代表と対戦し、2-1で勝利した。2連勝で優勝した前回大会に続く2大会連続の決勝トーナメント進出を決めたなでしこジャパンは、今大会全体でもグループリーグ突破一番乗りを決めた。

 グループ最大のライバルと見られた初戦のスイス戦を1-0で勝利したなでしこジャパン。しかしこの試合で決勝PKを獲得したMF安藤梢が左足腓骨外果骨折で離脱。勝利と引き換えに大きな代償を払うことになった。

 第2戦の相手はカメルーン。格下と見られたが、初戦のエクアドル戦を6-0で快勝しており、気の抜けない相手でもあった。なでしこは初戦からスタメンを5人変更。MF澤穂希やFW大野忍はベンチスタート。MF川澄奈穂美やGK海堀あゆみらが先発復帰を果たした。

 予想通りなでしこがゲームを支配した。前半6分には右サイドから川澄がクロスを入れると、ニアでFW大儀見優季が潰れる。スルーのような形になると、ファーサイドにフリーで走り込んだDF鮫島彩が左足で押し込み先制に成功。同17分にはMF宮間あやのCKの上げ直しのクロスをFW菅澤優衣香がヘディングで叩き込み、リードを2点に広げた。

 ただ、ピンチもあった。前半41分、カウンターから持ち込まれると、強引な突破からFWガエル・エンガナムイがエリア内に侵入。クロスボールを入れられると、FWマドレーヌ・ヌゴノ・マニにフリーでシュートを打たれるが、シュートは枠外に外れていった。

 2点を奪ってから停滞感の出てしまったなでしこは、後半10分から川澄に代えて大野を投入。同19分からはMF阪口夢穂に代えて澤を投入し、ダメ押し点を奪いに行く。投入直後にDF近賀ゆかりが上げたクロスに澤が飛び込むが、上手くミートしきれず、シュートが枠を捕えることはなかった。

 しかしボール支配率では相変わらず上回るなでしこジャパンだが、初戦同様、終盤は相手に攻勢を許してしまう。後半26分にはゴール前の混戦から決定機を作られるが、なでしこが懸命に体を張った守備を見せたため、FWガブリエル・オンゲンのシュートは枠を外れてくれたが、肝を冷やすシーンを作られた。
 
 後半40分になでしこは菅澤に代えてMF上尾野辺めぐみを投入。中盤の守備意識を高めて、残り時間でリードを守りに行く。そしてついに後半45分、カメルーンにカウンターを許すと途中出場のFWアジャラ・ヌシュトに左足でゴールネットを揺らされたが、2-1で逃げ切ったなでしこジャパンは、決勝トーナメント進出を決めた。日本の第3戦、エクアドル戦は16日(日本時間17日6時)にキックオフする。


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