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[総体]昌平注目の2年生エース松本は無念の無得点「準決勝は自分が点取るだけ」

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[6.14 全国高校総体埼玉県予選準々決勝 昌平高 1-0 早大本庄高 昌平高G]

 1-0勝利で全国総体初出場に王手を懸けた昌平高の2年生エース、MF松本泰志は試合後に悔しさを滲ませていた。ミーティングの後に藤島崇之監督と1対1で話し合った彼の目には涙も。昨年、1年生レギュラーとして全国高校選手権に出場し、今年のプリンスリーグ関東ではチーム全8得点のうち、5得点をたたき出しているだけに、その両足にかかる期待値は非常に高い。その中で本人も結果を出そうと、立ち上がりから前線で奮闘したが、この日はシュート精度を欠いて得点することができなかった。チームは後半34分の得点で辛勝。責任を口にしたMFは「もっとシュートの精度を高めないといけないと反省している。こういう展開になったら全部自分のせいなので、準決勝では自分が決めて楽にしたいと思っています」と準決勝での活躍を誓った。

 前線でポジショニングよくボールをおさめ、打開もできるアタッカー。シュートには自信を持っている。プリンスリーグでもスーパーゴールと言える一撃を叩き込んでいるが、この日は0-0で進む試合展開の中で焦ってしまっていた。ゴール前で怖さを発揮していたが、チャンスで決めきることができない。

 エースとしての仕事をすることができず、仲間に助けられる試合となった。藤島崇之監督はその松本について「冷静さの問題なのか、技術の問題なのか、そこは彼が考えていかなければいかない問題だと思いますし、逆に言えばこれが伸びしろかなと思っていた。これで満足していれば松本もこれまでかなと思っていたのですが、彼は自分自身の不甲斐なさに悔しさを感じている」と理解を示し、悔しさに肩を震わせていた2年生エースのこれからに期待していた。

 松本本人は準決勝での巻き返しを誓う。「今のところDFは全部ゼロで抑えてくれている。準決勝は自分が点取るだけ。周りのチームメートに感謝して点決めたい」。1、2年生の多いチームだが、来年ではなく、今年に懸けている。10番は準々決勝の悔しさも込めて、準決勝で全国を決めるゴールを奪う。

(取材・文 吉田太郎)
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