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スタメンは変更なしか、国内組への期待も語るハリル監督

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 就任3連勝で臨むW杯アジア2次予選・シンガポール戦(埼玉)を翌日に控えた15日、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は先発メンバーについて、11日のイラク戦(4-0)と同じ11人になる可能性があることを認めた。

 公式会見の席で「可能性としては同じチームにする可能性もある。ただ、まだ確定ではない」と言及した。会見後の公式練習でもイラク戦と同じ11人が主力組と見られるチームを形成。中盤の形はダブルボランチではなく、アンカーを置いた逆三角形だったが、アクシデントがない限り、スタメンに変更はなさそうだ。

 とはいえ、今後もメンバーを固定していくつもりはない。「私にとって、決まったメンバーはいない。どのポジションでも、すべての選手が自分の席を取るために戦わないといけない」と、選手間の競争をあおるハリルホジッチ監督は、国内組で臨む8月の東アジア杯(中国・武漢)に向けても「もっと国内組を使って、もっと正確な情報を得たい」と、その意義を語る。

「今のところは海外組が(スタメンの)大半を占めるかもしれない。確かに彼らは戦術面や特にフィジカル面で、少しレベルが上かもしれない。ただし、国内組にもかなり期待している。彼らのパフォーマンスを上げるために私が要求していることを彼らはやってくれている」

 今月1日のメンバー発表会見では、現場での視察や映像での分析を含め、計522試合をチェックしてきたと力説した指揮官は「あれだけやったとしても、あと2、3人は欲しい選手がいるので、まだ探している」と、新たな力の台頭を常に待望している。

 さらに「2年後、(W杯アジア)予選を突破したら、世界でも有数の強豪国と対戦したい。我々よりも強いチームと対戦しないといけないので、そういうことも準備する。強豪国とやることで、学ぶこともある。我々がしっかり努力して、彼らに追いつかないといけない」と、長期的な青写真を描く。

「選手には『明日、W杯が始まる』と言っている。W杯は、1か月やそこらで準備できるものではない。前もって考えておかなければならない。それに関しては経験があるので、我々がしなければならないことは分かっている」。すべては2018年のロシアW杯のために――。ロシアに向けた戦いがいよいよスタートする。

(取材・文 西山紘平)

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