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[Football Creator #1]ルイス・スアレス、どん底から欧州の頂点へ

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 アディダスから新たに発表されたフットボールスパイクの「X(エックス)」と「ACE(エース)」は、現代サッカーに求められる“Football Creator(フットボールクリエーター)”のために開発された新モデルだ。ゲームを創り、ピッチを支配するプレーメーカー=「ACE」。予測不可能なプレーで“違い”を生み出し、ゲームを決めるゲームチェンジャー=「X」。2つのタイプから成る“Football Creator”を連載形式で取り上げていく。

 アディダス契約選手が「X」と「ACE」を着用して初めて公式戦のピッチに立ったのが6月6日にベルリンで行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝だった。そして、「X / ACE」はいきなりその“価値”を証明してみせた。

 前半4分に「ACE」を履いたバルセロナMFイバン・ラキティッチが先制点を決めると、後半10分には「X」を着用するユベントスFWアルバロ・モラタが同点ゴール。さらに後半23分、FWリオネル・メッシのシュートをGKが弾いたこぼれ球をFWルイス・スアレスが押し込んだ。

 4シーズンぶり5度目となる欧州王者のタイトルを獲得したバルセロナ。その決勝点を決めたスアレスが着用していたのも「X」だった。同点に追いつかれてから嫌なムードに覆われていたピッチの雰囲気を一変させ、まさにゲームを決める一撃。移籍1年目でUEFAチャンピオンズリーグ制覇、そして3冠を達成したスアレスは「夢見ていた、唯一無二のことだ」と歓喜に浸ったが、それもそのはず。決して順風満帆とは言えないシーズンだった。

 昨年6月24日に行われたブラジルW杯・イタリア戦での噛み付き行為により4か月間の公式戦出場停止処分を受けたウルグアイ代表FWは、大会後にリバプールからバルセロナへの移籍が発表されたが、新天地でのデビューは10月25日の第9節レアル・マドリー戦と大きく出遅れた。それでも復帰後はリーグ戦27試合に出場し、16ゴールをマーク。メッシ、FWネイマールとの“MSNトリオ”は全公式戦で計122ゴールを量産し、3冠達成の原動力となった。

 ウルグアイ代表として受けた公式戦9試合の出場停止処分は今も継続中で、南米選手権(コパ・アメリカ)には招集されていない。本来であれば“MSNトリオ”がアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイという3か国に分かれて優勝を争う構図となるはずだったが、残念ながら実現しなかった。いずれにせよ、チリで激闘を続けるチームメイトよりも早めのオフに入り、英気を養うスアレス。移籍2年目となる来シーズンは、さらなる活躍を見せてくれるはずだ。

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