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意地の一発でドローに持ち込むも…神戸FW渡邉「すごく悔しい」

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[6.20 第1ステージ第16節 神戸 1-1 浦和 ノエスタ]

 意地の一発を叩き込んだ。浦和に1点を先制されながらも後半30分に数的優位に立ったヴィッセル神戸は、その後攻勢を掛けてゴールを脅かし続ける。そして、同39分にFW渡邉千真が同点ゴールを叩き込んだ。

 左サイドのDF相馬崇人が送ったクロスに対してゴール前で反応したのが、渡邊だった。「相馬さんが積極的に突破してクロスを上げていたので、中でしっかり待っていればチャンスはあると思っていました」。

 その言葉どおりクロスをヘディングで合わせ、鮮やかにネットを揺らした。しかし、シュートシーンでMF橋本和と接触していた渡邉は「相手と頭がぶつかったので、ボールの軌道も全然分かりませんでした。覚えていないし、気付いたら入っていました」と明かした。シュートを打った本人はその場面の記憶が曖昧だったかもしれない。だが、スコアボードにはしっかりと『1』という数字が刻まれた。

 しかし、その後、勝ち越しゴールを奪うことができず、1-1の引き分けに終わり、ホームで浦和の第1ステージ優勝を見届けることとなった。「すごく悔しいです。自分たちのホームなのに、自分たちが優勝せず、相手に優勝を決められるというのは本当に悔しい。自分たちもやっぱり優勝争いをしないと…」と唇を噛んだ。

 この日の敗戦で13位に順位を落とすこととなったが、第1ステージはあと1試合残っている。27日に行われる第17節横浜FM戦に向けて、「勝ち点3を取れる試合をしないといけない」と古巣から勝利を収めて、第1ステージを締めくくると誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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