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横浜FCに力の差を見せつけた大宮、5試合連続無失点で5連勝12戦不敗

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[6.21 J2第19節 横浜FC0-3大宮 ニッパ球]

 J2は21日、第19節を各地で行い、11位の横浜FCはニッパツ三ツ沢球技場に首位の大宮アルディージャを迎えた。4試合無失点で4連勝中の大宮は、前半にMF横谷繁のゴールで先制すると、後半にも2ゴールを加えて3-0で勝利。連勝を5に伸ばして首位をキープしている。

 横浜FCは前節の京都戦と同じ先発メンバー。一方の大宮はFWムルジャが10節の徳島戦(0-0)以来、9試合ぶりに先発に名を連ねている。

 丁寧にボールをつなぐ大宮は前半6分に横谷がボレーシュートでゴールを狙うが、GK南雄太の好守に阻まれる。同8分にはMF横山知伸がミドルシュートでゴールを狙ったが、これもGK南が枠外にはじき出した。同10分にも大宮は右サイドからDF渡部大輔が折り返したボールにムルジャが合わせたが、ボールを捉えきれなかった。

 横浜FCも10分にはFW小野瀬康介がドリブルでボールを運び、シュートを放ったが左サイドネットに外れている。同14分にも横浜FCはDFパク・テホンのロングフィードを小野瀬が落とし、MF松下年宏がシュートを放ったが右に逸れて行った。

 前半16分には大宮がチャンスをつくる。右サイドからFW家長昭博が折り返したボールをDFがヘッド。こぼれ球を拾った泉澤がゴールを狙ったが、GK南にキャッチされた。前半22分には横浜FCがGK南のロングボールからチャンスをつくる。大久保がトラップしたボールをDFが中に折り返す。これがゴール前に走り込んだ松下の前に転がり、決定機になったが、GK加藤順大のビッグセーブに阻まれる。

 試合が動いたのは前半27分だった。大宮は家長が中央でボールをキープ、DFを引き付けて横谷にパス。横谷が右足でミドルシュートを放つとゴール左上隅決まり、大宮が1点を先制した。リードした大宮は低い位置でボールを回しながら、時間を使う。前半42分には相手のパスミスをカットしたDF和田拓也が深い位置までボールを運び、折り返す。これにMFカルリーニョスが合わせたが、シュートは場外へ消えていった。このまま前半は大宮が1点リードで終了した。

 後半の立ち上がり、両チームがチャンスをつくる。後半5分には大宮の横山が低い弾道のシュートを枠に飛ばすが、GK南に抑えられた。同10分には横浜FCのDF市村篤司が中盤でハンドを犯す。大宮は素早くリスタートして、ムルジャにロングボールを送る。これを受けたムルジャが、GK南との1対1を制して大宮が追加点を挙げた。ボールを支配する大宮は、後半13分にもボールを回してカルリーニョスの縦パスを受けた泉澤を経由して、最後はPA内でボールを受けた家長が強烈なシュートを叩き込み、3-0と勝利を決定付けた。

 横浜FCは18分に松下を下げて、FW黒津勝を投入し、小野瀬を左SHに回した。27分には小野瀬の折り返しに黒津が合わせたが、シュートは弱くDFにブロックされた。ボールを支配する大宮は、後半30分に横谷とムルジャを下げて、FW清水慎太郎とMF渡邉大剛を投入した。同31分には左サイドの泉澤から決定的なパスが清水に渡るが、シュートを枠外に飛ばしてしまう、

 後半35分に横浜FCは大久保を下げて、MF佐藤謙介を起用。さらに同37分にも小池を下げてMF内田智也を送り出した。後半38分には寺田のパスを受けた佐藤が右足でシュートを打ったが、右に逸れて行った。大宮は41分に最後の交代枠でDF菊地光将を下げて、DF福田俊介を起用する。相手CBが交代した直後の同43分、横浜FCは内田がPA内で決定機を得るが、シュートはDFにブロックされた。

 終盤は大宮がボールを保持して横浜FCゴールに迫ったが、このまま試合は終了。3-0で勝利した大宮が、今シーズン13度目となる完封試合で、勝ち点3を上積みしている。

(取材・文 河合拓)

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