[6.21 南米選手権GL第3節 ブラジル2-1ベネズエラ]

　コパ・アメリカ(南米選手権)のC組グループリーグ最終節が21日に行われた。FWネイマール(バルセロナ)を欠くブラジル代表はベネズエラ代表に2-1で勝利し、グループリーグ首位突破を決めた。これにより、同組2位はペルーに、3位はコロンビアとなった。首位通過を決めたブラジルは準々決勝でパラグアイと対戦。2位のペルーはボリビアと、3位のコロンビアはアルゼンチンと激突する。

　エースFWネイマールが4試合の出場停止処分となったブラジル代表。DFミランダ(A・マドリー)がキャプテンマークを巻いた。前節・コロンビア戦の先発から2人が変更となり、MFコウチーニョ(リバプール)とMFロビーニョ(サントス)が先発。最終ラインの並びは変わらなかった。1トップをFWロベルト・フィルミーノ(ホッフェンハイム)が務め、2列目には右からMFウィリアン(チェルシー)、コウチーニョ、ロビーニョが並んだ。対するベネズエラはDFフェルナンド・アモレビエタ(ミドルズブラ)を出場停止で欠いた。

　試合は前半9分に早くも動く。今大会初出場となった31歳・ロビーニョの右CKからゴール正面のDFチアゴ・シウバ(パリSG)が右足ダイレクトでゴール正面に豪快に叩き込んだ。これが決まり、ブラジルが1-0と先制に成功。ゴールを決めたチアゴ・シウバは、スタンドのネイマールへ向けてガッツポーズもみせた。

　その後もセレソンが攻め込む。前半10分にはDFダニエウ・アウベス(バルセロナ)の右クロスからPA正面のロビーニョが右足ボレー。ダイレクトで狙うもクロスバー上方へ外れた。同38分にはカウンターから決定機。ロビーニョのパスをPA右で受けたウィリアンがシュートを放つもGKに止められた。1-0とリードし、前半を折り返す。

　迎えた後半開始17秒にはコウチーニョが決定機を迎えるも決めきれないそれでも後半6分に追加点。ロングボールを受けたDFフィリペ・ルイス(チェルシー)が左サイドへ展開。ウィリアンがドリブルでゴールライン際まで仕掛けるとマイナスに折り返す。最後はPA内正面へ詰めていたフィルミーノが右足ダイレクトで豪快に決め、2-0と差を広げた。スタンドのネイマールも笑顔で拍手を送った。

　後半22分にブラジルはコウチーニョとフィルミーノに代えて、FWジエゴ・タルデッリ(山東魯能)とDFダビド・ルイス(パリSG)を投入する。同26分にはピンチの場面も。PA右でダビド・ルイスがかわされると、途中出場のMFセサル・ゴンサレス(デポルティーボ・チタラ)にフリーでシュートを許す。しかし、チアゴ・シウバが背中でブロックした。

　後半31分に最後の交代カードを切ったドゥンガ監督。ロビーニョに代わり、DFマルキーニョス(パリSG)をピッチへ送った。同36分には右CKの流れから最後はダビド・ルイスがオーバーヘッド。豪快な一撃だが決まらなかった。

　するとセットプレーからのワンチャンスをベネズエラがものにする。後半39分、PA手前右からMFフアン・アランゴ(ティフアナ)の蹴り込んだFK。GKジェフェルソン(ボタフォゴ)の手を弾き、ポスト右を叩くが、いち早く走りこんだFWミク(R・バジェカーノ)が頭で押し込んだ。1-2と1点差に詰め寄った。追いつけば、逆転での決勝トーナメント進出となるベネズエラは果敢に攻め込む。しかし、その後はスコアは動かずに2-1で試合は終了。ブラジルのグループリーグ首位通過、ベネズエラの敗退が決まった。

---

●コパ・アメリカ2015特集ページ