beacon

[総体]FW兼田が流経大柏を全国へ導くゴール!目標は「全国で優勝して、プラス得点王」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.20 全国高校総体千葉県予選準決勝 習志野高 0-2 流通経済大柏高 東総]

膠着した展開のまま迎えた後半23分、流通経済大柏高はFW兼田晏音睦(3年)が先制ゴールを決めた。後半開始から投入された兼田は「途中から入るという難しさがあるなかで、いかに早くチームの流れに乗れるか。前線からガンガンプレス行って、どんどんチームのために守備から入ってという考えで入りました」というように、守備から上手く試合に入ると、普段から意識している動きで先制点をもたらす。

 前線で起点になってからゴール前に入っていく動き。兼田のスペースへの配球で抜け出したFW松本雅也からの折り返しを、背番号9は難なくゴールへ沈めた。「今までは前線から降りて(攻撃を)つくってそこで終わっていた。でも、いろいろなスタッフに(今後は)『それじゃ生きていけない』と言われて、落とした後スプリントで追い越していく動きを意識している」。その動きが堅守・習志野のゴールをこじ開け、勝てば全国大会出場の決まる一戦でチームを白星へと導いた。

 チームメートも技術の高さを認める存在だが、これまではゴールへの意識がやや希薄だったという。「ボール回しのためにサッカーをやっていた。(現在は)自分が点を決める選手ならないといけないと練習終わった後にシュート練習したり、ちょっと無理な体勢でもシュート打ったり、ゴールへの意識を持っている」。そのFWは市立船橋高との決勝でも決勝点を挙げる活躍。その得点力で激戦区・千葉優勝に貢献した。

 全国総体での目標は優勝、そして得点王だ。FC多摩ジュニアユース、流経大柏で2学年先輩のFW立花歩夢(現流通経済大)が2年前の全国総体で7得点を挙げて得点王に輝いている。「自分の目標は全国で優勝して、プラス得点王を狙って。歩夢は自分の先輩で、小学校の頃からの仲なので歩夢に負けないくらいに」。立花は全国総体で得点王にこそ輝いたものの、チームは準優勝。兼田は全国大会で先輩を上回る結果を残す。
 
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

TOP