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柏がG大阪との“ACL8強対決”を制し今季ホーム初白星

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[6.23 J1第1ステージ第13節 柏 1-0 G大阪 柏]

 AFCアジアチャンピオンズリーグで8強へと駒を進めている2チーム、柏レイソルガンバ大阪によるJ1第13節の延期試合は、1-0で柏が勝利。第1ステージホーム最終戦にして柏は、ホーム初白星を飾っている。

 7試合勝ちなし(3分4敗)で15位と苦しんでいる柏は、MF武富孝介とDF輪湖直樹が出場停止。MF秋野央樹を今季2回目の先発に起用し、中盤の底に配した。
 6戦負けなし(2勝4分)で4位のG大阪は、得点ランキングトップタイ(10得点)のFW宇佐美貴史は、2列目の左で先発した。
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 ファーストシュートはアウェーのG大阪だった。前半2分、右サイド、DF米倉恒貴のクロスをPA中央でFWパトリックが頭で合わせる。しかし、ボールはGK菅野孝憲の手に収まった。

 最終ラインからショートパスをつないでいく柏に対し、G大阪は高い位置からプレッシャーをかけていく。しかし、G大阪がペースを握りかけたところで柏がスコアを動かした。前半12分、柏はDFキム・チャンスが右サイド深い位置で倒されてFKを得る。秋野が左足でファーサイドへ送ったボールを、DFエドゥアルドがとらえる。角度のないところから放たれたヘディングシュートは、GK東口順昭の手を弾きながらもゴールネットに吸い込まれた。

 先制を許したG大阪は、1トップのパトリックにボールを集めて攻勢に出る。チャンスメイクをしたのは宇佐美。29分には左サイドからPAのパトリックへピンポイントでクロスを合わせたが、ヘディングシュートはゴールを割ることができない。38分にも再び左サイドからDFラインの裏のスペースへ鋭いボールを送る。しかし、今度はパトリックには合わず、そのままゴールラインを割ってしまった。

 前半終了間際には、MF今野泰幸がMF栗澤僚一からボールを奪取し、そのままドリブルで持ち上がると、左足を振り抜く。強烈なシュートはゴールマウスをとらえることができず。柏が1点をリードしたまま前半を終えた。

 後半に入ると、立ち上がりから柏の時間が続き、ボールを支配率を高めた。反撃に転じたいG大阪は、10分に交代枠を使ってMF阿部浩之を投入した。

 後半16分、中央でMF遠藤保仁がボールをキープすると、右サイドを駆け上がった米倉へ浮き球のボールを合わせる。米倉がダイレクトで中央に落とすと、パトリックが右足で合わせたが、GK菅野の好守に阻まれてしまう。

 柏の反撃は20分。栗澤が縦に入れたボールをFWクリスティアーノが落とし、最後はフリーのDFキム・チャンスが狙ったが、逆足の左足から放たれたシュートは、クロスバーを越えていった。

 23分、左サイドでアップダウンを繰り返していた藤田が倒れ込みピッチの外に運び出されると、そのままDF中山雄太との交代となった。G大阪は28分に2回目の交代で、パトリックを下げてFWリンスをピッチに送り込んだ。さらにFW赤嶺真吾を入れて前線に人数を割いて同点を狙う。

 逃げ切りを計りたい柏は、長期離脱から復帰したDF近藤直也を最終ラインの中央に入れ、5バックを敷く。G大阪は、宇佐美、リンスが個人技で次々とゴールに迫るが、フィニッシュまで持ち込むがことができないままタイムアップ。G大阪は7試合ぶりに黒星を喫した。一方、8試合ぶりの勝ち点3を獲得した柏は、勝ち点を17に伸ばし、順位を14位に上げている。

(取材・文 奥山典幸)

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