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[ユニバ]直前合宿4日目、入念なセットプレー練習に取り組む

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 第28回ユニバーシアード競技大会・光州大会を控えるユニバーシアード日本代表は25日、直前合宿の4日目を迎えた。午前はオフとなったものの、午後にはセットプレーの練習や紅白戦など、約3時間近くもトレーニングを行った。

 合宿初日の22日に行った磐田との練習試合で右太腿を負傷したMF木本恭生(福岡大4年=静岡学園高)は「3日後には復帰できます」と軽症をアピールするも、この日は別メニュー。残りの19名で練習はスタートした。

 アジリティトレーニングでは笑顔をみせていた選手たち。実践的なメニューになるにつれ、その表情は引き締まっていった。この日の練習のなかでも、多くの時間をかけて行われたのがセットプレーの練習だ。「このチームの課題はセットプレー。チームの立ち上げから今に至るまで、セットプレーでの得点が少ない」と神川明彦監督は明かす。その強化を図るべく、約40分間をセットプレーの練習に充てた。

 CKではMF松下佳貴(阪南大4年=松山工高)やMF端山豪(慶應義塾大4年=東京Vユース)らがキッカーを務めたほか、FKでは追加招集のDF田上大地(流通経済大4年=流通経済大柏高)もポストを直撃する強烈なキックをみせた。一度の攻撃が終わる度、指揮官から「今、狙ったのはどこ?」と質問が飛び、キッカーが狙いを説明するなど、細やかな練習が続く。また、受け手の動き方だけでなく、守備陣にはPA内でファウルを取られないための視線の向け方についても、指導があった。

 その後には15分間1本の紅白戦を終えると、最後にはPK戦も行った。ユニバーシアード競技大会は、決勝戦以外は延長戦なしでのPK戦となる。この日のPK戦も実戦さながらの張り詰めた空気で行われ、GK福島春樹(専修大4年=静岡学園高)が「今の取れた!」と悔しさをあらわに叫ぶシーンもあった。

 今後、同代表は27日まで静岡県内で合宿を行い、28日に韓国・光州へ向けて移動。金メダル獲得を目指す本大会ではグループリーグの初戦を今月2日に迎え、イランと対戦。5日にブラジルと7日にはマレーシアと戦う。

(取材・文 片岡涼)

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