beacon

[U-16インターナショナルドリームカップ]U-16代表で存在感放つ大型ボランチ・伊藤、優勝懸けたフランス戦へ「絶対に勝ちたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.26 U-16インターナショナルドリームカップ第2節 U-16日本代表 2-0 U-16チリ代表 J-GREEN堺]

 今大会、U-16日本代表の中盤で存在感を示しているのが184cmの大型ボランチ、MF伊藤洋輝(磐田U-18)だ。「前は守備できなかったんですけど、最近意識的に走れているかなと思います」というMFは相手の攻撃の起点を素早く潰し、球際でも強さを発揮。少ないタッチでボールを動かしつつ、チャンスと見るや持ち出してから左足の展開でFW、SHのシュートに繋がるようなパスを配球する。

 この日のU-16チリ代表戦は後半から出場。やや押し込まれる展開の中、「一昨日、チリとフランスの試合を見ていてチリが後半前から来ているなという印象があったので、ボランチとしてそれを止めて攻撃に繋げたかった。ボランチとしての仕事はできたかなと思います」と守備面で相手の攻撃を止める役割を全うしてみせた。

 また、U-16コスタリカ代表との第1節は「(年代別日本代表で)ずっと一緒にやっているからお互いに分かっている。自分が持っていて入ってきてほしい時に入ってきてくれたり、出してほしい時に出してくれる」というMF藤本寛也(東京Vユース)とのコンビで次々とチャンスを演出。息の合った組み立て、チャンスメークで7-0の大勝に貢献した。

 今年は1学年上の世代に当たるU-17日本代表にも選出された。同世代のU-16代表ではリーダーシップを取っていく意気込みだ。「自分、1個上の代表も行っていて、(同じ世代のU-16代表)自分が引っ張っていくという気持ちもありますし、ボランチとして前線の選手動かしたり、自分がリーダーシップとってやりたい」。U-16代表で、いい意味で自信を持ってプレーしている大型ボランチは中軸としてチームをU-16インターナショナルドリームカップ優勝へ導く。

 最終節で優勝を懸けて戦うフランスは昨年10月のフランス遠征で対戦し、3-3で引き分けている相手。「今回、日本でホームなので絶対に勝ちたい。(昨年の対戦では)CBだったんですけど今回はボランチなので、たくさんボールを動かして、相手を疲れさせてどこかで縦パスを入れてゴールへ向かっていきたい」。世代注目のボランチが今回は“本職”でチームを勝たせるプレーをする。

(取材・文 吉田太郎)

TOP