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大宮撃破弾の東京V MF南「うまく守備がハマった」

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[6.28 J2第20節 大宮0-2東京V NACK]

 試合後の会見で東京ヴェルディ冨樫剛一監督は「ハードワークという言葉が陳腐に聞こえるほど、選手たちは戦ってくれた」と、選手たちを称えた。2試合連続黒星を喫していた東京Vは、今シーズン、NACK5スタジアム大宮で無敗を誇っていた首位の大宮アルディージャを2-0で撃破した。

 リーグ戦6試合ぶりに先発出場したMF南秀仁も、ハードワークでチームに貢献した。「今日の試合は、誰一人サボらなかったし、奪った後に攻めに転じる動きの質も悪くなかったので良かったと思う」と話した。

 前半28分にはFW杉本竜士が放ったシュートをGK加藤順大が弾いたところを詰め、先制点をマークした。「竜二は、あの位置で持ったら打つというのは、練習のときから分かっていた。詰めていたらボールが来るかなと思っていたら、こぼれてきた」と、得点シーンを振り返る。

 決して試合の主導権を握れていたわけではない中で、このゴールが決まったことで、東京Vの守備はより堅固になった。戦い方が明確になったことで、後半はより戦いやすかったと語る。

「大宮はボランチからFWにボールが付けられたときは、うまいし、強い。だから、サイドに展開させるのが、うちの狙いだった。そこでボールを取ることもできていたし、クロスを上げられても中が強かったから問題なかった。うまく守備がハマったと思う。後半は特に受け渡しもできるようになっていたし、チーム全体として、攻撃に出せる体力が増えた」

 連敗を止められたことで、良いイメージを持って前半戦の最終試合に臨める。アウェーで福岡と対戦する一戦に向けて、南は「ホームゲームだし勝ちたい。今日の勝利を無駄にしないように、連勝できるように練習から取り組んで行きたい」と、気を引き締めた。

(取材・文 河合拓)

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