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手倉森Jデビュー、FW小屋松「点を取りたかったけど…」

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[7.1 国際親善試合 U-22日本 2-0 U-22コスタリカ ユアスタ]

 追加招集だった。しかし、FW小屋松知哉(名古屋)は後半34分にピッチに送り込まれ、手倉森ジャパンのデビューを飾った。

 手倉森ジャパン初招集となった小屋松は、28日からトレーニングに参加。短い時間でコスタリカ戦を迎えることとなったが、「コンセプトは頭に入っていました。コンセプトを理解した上で試合を見るのは大事だと思ったので、しっかり全体を見ながら自分が出られそうなポジションを注目して見ていました」とベンチから試合を見つめ、自分がピッチに立ったときのイメージを膨らませていた。

 そして、2-0とリードして迎えた後半34分、ついにデビューのときがやって来る。MF中島翔哉(F東京)に代わってピッチに送り込まれると、左サイドハーフの位置に入って攻撃を活性化させようとした。すると、同43分には初シュート、さらに同44分には得意のドリブルからシュートまで持ち込んだが、1本目は枠外に、2本目は相手DFにブロックされてしまった。

「とりあえず、点が取りたかったんですけど外してしまって…。相手も間延びしていて中盤も空いていたので、チャンスは来るかなと思っていました。ただ、そこで決め切れなかったのはまだまだだと思います」と苦笑したものの、デビュー戦でアピールしたい気持ちは当然だろう。そして、“点を取ってアピールしたい”という気持ちは十分にプレーに表われていた。

 手倉森ジャパンを初めて経験したことで、リオ五輪はより明確な目標になったかも知れない。「追加招集でしたけど、リオ世代の代表に初めて入れて、少しの時間でも試合に絡めたのは良い経験になりました。次、呼ばれたときにチームコンセプトを理解して来れるのは大きいと思うので、今後も呼ばれるように頑張りたい」。20歳のアタッカーがポジション争いに殴り込みをかける。

(取材・文 折戸岳彦)

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