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プロ初出場も緊張なし、千葉DF栗山「それが悪かったのかも」

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[7.4 J2第21節 千葉 3-1 岐阜 フクアリ]

 ようやく、仕事場に立つことができた。13年に専修大からジェフユナイテッド千葉に加入したDF栗山直樹は、負傷もあって出場機会を得られないまま、14年途中に町田へ期限付き移籍。しかし、またもやケガに泣かされ、出場機会のないまま今季から千葉に復帰した。今季もここまで出場はゼロだったが、岐阜戦で先発に抜擢される。

「『今までやってきた分、自信を持って楽しんでこい』と言われたことが励みになりました」と関塚隆監督から言葉をかけられてピッチへ送り込まれた栗山だったが、不思議と緊張はなかったという。「チームメイトからも『栗山、緊張してる?』と言われましたが、『いやいや』と言っていましたし、思ったより緊張しませんでした」。

 プロデビュー戦は、自身にとって3年ぶりの公式戦出場となった。すると、前半13分にFW難波宏明にマークを外されて、先制点を献上してしまう。これには「マークを外して失点してしまい、焦りました。3年ぶりの公式戦で緊張しなかったのが悪かったのかもしれません」と声を落とした。しかし、ここで決して下を向かず、「『何とか取り返そう』『これ以上失点しないぞ』という気持ちになれた」と前向きになれたのが大きかった。

 前半26分にはカウンターの危機にさらされながらも、FWレオミネイロのシュートを体を張ってブロック。その後も安定した守備を披露して、チームの3-1の勝利に貢献した。

 緊張はなかったのかもしれない。しかし、プロ3年目にしての公式戦初出場は感慨深いものだったようだ。「チームのためにプレーするために来たのに、ケガで出られなくてもどかしい部分がありましたし、復帰しても試合に絡めなくて悔しい思いもしました…」と語りながらも、「ただ、まだスタートを切っただけなので、次の試合に向かっていきたい」と感傷に浸ることなく、視線を次節以降へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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