[7.11 J1第2ステージ第1節 川崎F2-0F東京 等々力]

　第1ステージを3連勝で終えていた川崎フロンターレは、11日の第2ステージ第1節でFC東京に2-0で勝利し、リーグ戦4連勝を飾った。前半はF東京のプレッシングに苦しめられた。FW大久保嘉人が「(トップ下の中村)憲剛さんまでボールが入らなかった」と話したように、最終ラインでボールを回しては、時に失ってピンチを招く場面もあった。

　それでも、前半を0-0で折り返すと後半は、パス回しからチャンスをつくり出した。そして後半7分にはMFエウシーニョの4試合連続ゴールで先制する。絶妙な動きを見せてPA内でマークを外し、右足のアウトサイドキックでゴールを決めたエウシーニョは「自分がPA内に入る前に、どこにスペースがあるかを見ていました。そのときに、コミ(小宮山尊信)も自分を見てくれてパスを出してくれたので、それが勝利につながったのだと思います」と、チームメイトと勝ち取ったゴールであることを強調した。

　エウシーニョのゴールでリードした川崎Fは、前掛かりになるF東京に対してカウンターからチャンスをつくり、FKからMFレナトが追加点をマークした。F東京のDF森重真人が「自分たちのプランが崩れたというより、相手がよりやりやすくなったんじゃないかなと思います」と話したように、エウシーニョのゴールが持つ意味は大きかった。

　これで4試合連続ゴールと勢いが止まらないエウシーニョだが、「大事なのは僕がゴールを挙げることよりも、チームが勝利すること。ゴールできたこともうれしいが、そのゴールが勝利につながったことがうれしい」と言う。そしてゴールを量産できている要因に「来日当初からの努力が結果になっている」と説明し、「僕が点を取ってチームが勝つという流れのまま、シーズンの最後まで行けたらいい。まだまだ先があるので、優勝という目標に向かって走って行きたい」と、力強くサポーターに宣言した。

(取材・文　河合拓)