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首位大宮MF横谷の3戦連発弾などで岡山を寄せ付けずに3連勝

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[7.12 J2第23節 大宮3-0岡山 NACK]

 J2は12日、第23節を各地で行い、首位の大宮アルディージャはホームのNACK5スタジアム大宮で12位のファジアーノ岡山と対戦した。大宮はDF河本裕之のゴールで先制すると、MF横谷繁も3試合連続となるゴールを記録。さらにアディショナルタイムにも途中出場のMF泉澤仁がゴールを決め、3-0で快勝している。

 大宮は前節の札幌戦(3-2)で負傷したDF菊地光将に代わり、DF福田俊介が今シーズン初先発。対する岡山は、前節の長崎戦(1-1)から、先発5人を変更。元日本代表DF加地亮がベンチ外となり、FW押谷祐樹、染矢一樹らが先発出場している。
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 開始早々にボールをクリアーしようとする相手DFにプレスを掛けたFW家長昭博が、ボールに足を持って行かれる形になり、しばらくピッチを離れる。数的優位の岡山はボールを動かすが、効果的な攻撃は仕掛けられなかった。

 家長がピッチに戻った大宮は13分、右CKが流れて左サイドに流れると、これを拾ったDF和田拓也が1対1を仕掛けて左足でクロスを上げる。ゴール前でフリーになっていたDF河本裕之が、これをヘッドでゴールに突き刺し、大宮が1点を先制した。

 岡山も前半26分にFW押谷祐樹が胸で落としたボールを、距離のある位置からMF千明聖典がミドルシュートで狙うが枠を大きく外れる。前半30分過ぎからは大宮が一方的にボールを支配したが、シュートを打てないままに時間は推移していく。

 41分には大宮が自陣からのクリアーボールをカウンターにつなげ、家長がシュートを放ったが、枠を捉えられなかった。結局、前半は大宮が1点をリードして折り返した。

 後半10分、岡山はFW染矢一樹がFW押谷祐樹のシュートがDFに当たったこぼれ球に反応してゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められない。逆に大宮は13分、MF横山知伸の縦パスをFW播戸竜二が右に流す。これを受けたMF横谷繁がドリブルで仕掛けてシュート。これが決まって大宮がリードを2点に広げた。

 得点を挙げた直後、大宮は播戸を下げてMF泉澤仁を投入。岡山も染矢を下げて、FW矢島慎也を送り出した。互いにミスが減り、ゴールに迫る場面も増えていく。しかし、27分に後半27分に押谷がPA内でボールを受けて反転しながら放ったシュートは枠を越えるなど、得点は動かない。

 大宮は後半30分に清水を下げて、FWムルジャを投入する。岡山も押谷に代えて、FW伊藤大介を起用した。35分にはムルジャがドリブル突破を仕掛けてDF岩政大樹を抜き去りPA内に入り込むが、DFに囲まれてシュートは打てない。その後に岩政がムルジャに詰め寄り、小競り合いになったがカードも出ずに試合は進む。

 試合終盤に大宮はMF渡邉大剛、岡山はFW久保裕一を起用して互いに交代枠を使い切る。アディショナルタイムにはカウンターを仕掛けた大宮の泉澤が左サイドから中央にカットインし、豪快な右足シュートを決めて勝負あり。大宮が3-0で快勝し、3連勝としている。

(取材・文 河合拓)

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