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3ゴールのF東京が第2ステージ初勝利も味スタは判定への不満でブーイングに包まれる

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[7.15 J1第2ステージ第2節 F東京 3-1 新潟 味スタ]

 J1は15日、第2ステージ第2節を各地で行い、FC東京はホームの味の素スタジアムでアルビレックス新潟と対戦した。ともに第1節で黒星を喫した両チームの対戦は3-1でホームのF東京が勝利し、第2ステージ初勝利を挙げている。

 第1節で川崎Fに0-2で敗れたF東京は、MF羽生直剛に代えてMF高橋秀人が先発出場。トップ下にMF石川直宏が入る4-2-3-1で試合をスタートさせた。一方、第1節で鹿島に2-3で敗れた新潟は、同じ先発メンバーで試合に臨んでいる。
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 試合は前半9分に動く。中盤でMF東慶悟が空中戦を競り合い、こぼれ球をMF高橋秀人が左に展開する。そこからカウンターを仕掛けたF東京は、左サイドからDF太田宏介が低いボールを入れる。石川がDFを2人引き付けたことで空いたスペースに東が走り込み、1タッチでの右足シュートをゴールに突き刺し、F東京が先制した。

 前半20分にもF東京は左サイドから太田がゴール前に低いクロスを入れると、高橋が飛び込むがDFにブロックされる。同22分には石川が前田とのパス交換からミドルシュートを放つが、GK守田達弥の正面を突いた。

 新潟も前半26分にMFレオ・シルバが縦パスをPA内のFW山崎亮平に入れる。切れ味鋭いドリブルでDFをかわした山崎は右足でシュートを放ったが、ホールはわずかに右へ逸れて行った。新潟はボールを保持しても、なかなかF東京の最終ライン4枚、中盤4枚で構成されたブロックを崩せない。このまま前半は終了した。

 後半4分にもF東京は前田がドリブルでPA内に仕掛け、切り替えしでマークを外す。そこでパスを出すと、走り込んだ高橋がゴールに蹴り込み、F東京がリードを2点に広げた。新潟は後半8分にDF大井健太郎をベンチに下げて、DF大野和成を起用する。F東京もMF梶山陽平を下げて、MF羽生直剛を投入した。

 新潟も後半19分に直接FKのチャンスを得るが、レオ・シルバのシュートは右に外れて行った。同24分にもレオ・シルバは流れの中から強烈なミドルシュートを放ったが、枠を捉えられない。F東京は25分に石川に代えて、新外国人選手のFWサンダサを起用する。その2分後には東が負傷し、最後の交代枠でFW中島翔哉をピッチに送り出した。

 新潟も後半28分にDF川口尚紀を下げて、MF成岡翔を投入した。同29分にはF東京の太田の直接FKが枠を捉えたが、GK守田に防がれた。新潟も31分に最後の交代枠で、MF山本康裕を下げて、FW鈴木武蔵を投入した。31分にF東京は、サンダサのクロスに中島がヘッドで合わせたが、ボールはクロスバーの上へ。しかし、33分には左サイドの太田からのFKにDF森重真人が豪快に合わせて3-0と勝利を決定付けた。

 なおも攻めるF東京は38分にも米本のパスからサンダサが抜け出し、落ち着いてシュートを放ったがGK守田にキャッチされた。一矢報いたい新潟もアディショナルタイムにMF成岡翔が鋭いシュートを枠に飛ばしたが、GK権田修一に防がれる。しかし、これで得たCKから三上正一郎主審がF東京にファウルをとり、新潟にPKが与えられる。レオ・シルバがこのPKを決めて1点を返した。結局、試合は3-1のスコアで終了したが、判定に不満の味の素スタジアムでは勝利したF東京のサポーターからも大きなブーイングが審判に飛ばされた。

(取材・文 河合拓)

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