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「サッカー人生のターニングポイントになる」…熊本MF岡本の強い思い

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[7.18 J2第24節 横浜FC 0-3 熊本 ニッパ球]

 今季初先発の男が大仕事をやってのけた。スコアレスで迎えた前半22分、左サイドから送られたボールをFW齊藤和樹がヒールで流すと、そこに走り込んだのがロアッソ熊本MF岡本賢明だった。

 シーズンオフにヒザの手術を受けた岡本は、今季開幕には間に合わず。復帰を果たしたのは開幕から3か月を過ぎた6月17日、第14節岐阜戦だった。岡本は当時を「リハビリに半年近くかかってしまい、その間チームの状態も良くありませんでした。そのときに自分がチームのためにプレーできないことが、本当にもどかしかった」と振り返った。

 そして、今季初先発となった横浜FC戦の前半22分。齊藤からボールを受けた岡本は、鮮やかなタッチで相手DFを置き去りにすると、寄せてくるGK南雄太よりも先にシュートを放ち、自身今季初ゴールとなる先制点を叩き込んだ。

「和樹と目が合って、絶対にそらしてくると分かったので、ディフェンスよりも先に前に入って、あとはイメージどおりにシュートまで行けたので、何とか決められて良かったです」

 昨年10月11日、第36節京都戦以来の先発出場となる試合。この試合に賭ける思いは誰よりも強かった。「今日の試合は自分にとってはサッカー人生のターニングポイントくらいの意気込みで臨んでいました。このチャンスを生かすか生かさないかで今後が変わってくるというゲームだったと思いました」と並々ならぬ思いがあったことを明かすと、「だからこそ、得点という形で結果を残せたのは本当に良かったと思います」と笑顔を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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