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[国際ユースサッカーin新潟]U-17代表の主将、MF佐々木は攻守で存在感「犠牲心をもってやらないと優勝はできない」

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[7.18 国際ユースサッカーin新潟第1節 U-17日本代表 4-0 U-17メキシコ代表 スポアイランド聖籠]

「チェックも行ったし、中盤でゲームのコントロールもしていたし、そういう意味では非常に効果的にゲームに関わってくれているなと思っています」。U-17日本代表の内山篤監督は、14日から16日まで行われたU-18日本代表候補新潟合宿からそのままU-17代表に合流したMF佐々木匠(仙台ユース)について、そう評価していた。キャプテンマークを巻いてプレーした佐々木はまず勝利したことを喜び、個人のプレーについても「立ち上がりはバタバタする場面があったんですけれども、まずは守備から入ることができて、そこから徐々に調子を上げることができたと思います」と及第点を与えていた。

 U-18代表候補、U-17代表では一貫してボランチでのプレーが続く。テクニカルなドリブルやスルーパスなど攻撃面を特長とするアタッカーだが、起用されたポジションでチームの勝利に貢献しようと集中している。「元々守備が得意な選手ではないんですけれども、こういうポジション(ボランチ)をやるからにはチームのために。自分の長所は上手さとかだと思うんですけれども、犠牲心をもってやらないとキャプテンですし、優勝はできないのかなと思います」。この日はポゼッションでボールを握る相手に対して献身的にチェックを繰り返し、ボールを奪い、攻撃に移れば少ないタッチで配球役に徹した。そして1-0の後半5分には貴重なPKを決めてチームに流れを生んだ。

 右ひざにはテーピングが巻かれている。6月の中国遠征で負傷し、今回のU-18代表候補合宿で再び痛めた。それでも軽度のもののようで、合宿中は離脱することなく、フルメニューを消化。本人も「問題なく、球際のところは今も全然行けていますし、試合になれば忘れちゃいますね」と問題なしを強調した。そしてプレーでチームをけん引している。

 U-17代表ではU-18代表でやってきたサッカーのスピード、強度を伝える役割も担う。「キャプテンとしてしっかり引っ張っていきたいと思っています」というMFが優勝にこだわり、残り2日間の日程を終える。

[写真]後半5分、U-17日本代表は佐々木がPKを決めて2-0

(取材・文 吉田太郎)

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