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23本の被シュートも最少失点に、広島GK林「好セーブどうこうよりも…」

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[7.19 第2ステージ第3節 浦和 1-2 広島 埼玉]

 最大の危機を守護神が救った。序盤から浦和に主導権を握られたサンフレッチェ広島は、前半24分にMF高木俊幸をDF佐々木翔がPA内で倒してしまいPKを献上してしまう。しかし、ここで立ちはだかったのがGK林卓人だった。キッカーを務めた高木のシュートが自身から見て右に飛ぶと、大きく体を伸ばしてボールを弾き出した。

「ギリギリまで相手の動きを見て、最後は決断して飛びました。しばらくPKを止められていなかったので止めたいと思っていて、少しいつもよりも構え方を変えました。それが良かったのかどうかは分かりませんが、結果的に止められて良かったです」

 前半35分に先制を許しながらも、その後も猛攻を掛ける浦和の追加点を阻み続ける。そして、後半22分にFW浅野拓磨が同点ゴールを奪い、同39分にはMF青山敏弘が逆転ゴールを記録して2-1の逆転勝利を収めた。

 結果的に浦和に23本ものシュートを許しながらも、最少失点に抑えた。自身も好セーブを連発したが、「好セーブどうこうよりも、僕のビルドアップのミスでピンチを招いている部分が多かった」と反省。「チーム全体が僕のミスを含めてカバーしてくれたし、チーム全員で勝つことができたと思う」と仲間への感謝を示した。

 浦和の開幕無敗をストップする価値ある勝利。年間勝ち点も2差に迫ったが、慢心はない。「これでタイトルを何か得られるのなら、もっと達成感もあったと思いますが、僕たちはまだ道半ばです。第2ステージも3試合目だし、シーズンを通してもまだ折り返したばかりです」と勝って兜の緒を締めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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