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攻撃操るもPK失敗、浦和MF高木「悔しさしか残らない」

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[7.19 第2ステージ第3節 浦和 1-2 広島 埼玉]

 ピッチ上で躍動していた。だからこそ、第1ステージ第8節以来の先発出場を果たした浦和レッズMF高木俊幸は、自らのPK失敗を悔いた。

 2シャドーの位置に入った高木は絶妙なポジション取りで幾度となくフリーでボールを受けると、的確なパスで攻撃にリズムを生み出した。そして、前半24分にはMF柏木陽介のループパスからPA内に進入すると、DF佐々木翔のファウルを誘ってPKを獲得。そして、自らがペナルティースポットへと向かった。

 だが、左に蹴り出したボールはGK林卓人に弾き出されて先制のチャンスを逃してしまう。「自分は最初から打つ方向を決めていましたし、決めた方向に思い切り蹴りました。自分の動作から読まれたのかどうかは分かりませんが、そこで蹴る方向を逆に変える冷静さもありませんでした」と唇を噛んだ。

 しかし、その後も後半25分にピッチを後にするまで攻撃をけん引した。だからこそ、手応えも得ている。「起点になれたシーンは多かったし、プレー自体は悪くなかったと思います。感触的にも良かった」。だが、そう話しつつも、「ただ、今日はプレーどうこうよりも結果がすべてだったと思うので、そこに自分のミスが絡んでしまったのがすごく残念です」と声を落とした。

「悔しさしか残らない」。そう吐き出した高木だが、チームメイトのDF槙野智章が「高木選手があれだけ悔しがっていることは、彼の今後の成長にもつながると思う」と話したように、この悔しさを成長の糧にすることができるだろうか――。

(取材・文 折戸岳彦)
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