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[国際ユースサッカーin新潟]メキシコに0-3敗戦も、最後までレベルアップ続けたU-17新潟選抜

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[7.20 国際ユースサッカーin新潟第3節 U-17新潟選抜 0-3 U-17メキシコ代表 デンカS]

第19回国際ユースサッカーin新潟は20日、デンカビッグスワンスタジアムで最終節を行い、1勝1敗同士のU-17新潟選抜対U-17メキシコ代表戦は後半の3得点によって3-0でメキシコが勝利。新潟選抜は3位となった。

「新潟のサッカーを最後にビッグスワンで出そう」「きょうのゲームでもレベルアップしようよ」(新潟選抜・藤田敬三監督)。2年前にU-15選抜としてスタートしてU-16選抜で臨んだ昨年の長崎国体、そしてU-17選抜で臨む国際ユースサッカーin新潟。3年間の集大成として臨んだ最終戦で新潟選抜はメキシコに食い下がった。

 過去2試合と先発7人を入れ替えたメンバーで臨んだ新潟だが、MF小川朋広(新潟西高)のドリブル、スルーパスなどからチャンスもつくり、守備陣もGK星野恭佑(新潟高)を中心とした粘り強い守りで前半を無失点で切り抜ける。

 昨年の長崎国体で過去最高の4位となり、国際ユースサッカーin新潟では新潟U-18勢が日本クラブユース選手権との兼ね合いで欠場しながらも、初戦でU-17セルビア代表に3-1で逆転勝ちした。日々、そして毎試合毎試合レベルアップしてきたチームは前日19日のU-17日本代表戦でも先制点を奪うなど、自分たちのサイドからのコンビネーションを軸とした攻撃やポゼッションを披露するなど成長した姿を示していた。

 そしてこの日はメンバーが大きく変わりながらも、U-17W杯出場国のメキシコ相手に前半を0-0で凌ぐ健闘。そして後半にMF関口正大主将(新潟明訓高)やMF今井真平(新潟明訓高)ら主力組を投入してビッグスワンでの勝利を目指した。だが、後半7分、DFホアキン・エスキベル・マルティネスのファインゴールで失点。さらに16分にも失点したものの、新潟選抜は30分にMF榎並洸(新潟明訓高)がドリブル突破からPKを獲得する。だが、関口の右足シュートはクロスバーを直撃。この直後に3点目を失った新潟選抜は0-3で敗れた。  

 悔しい敗戦に下を向く選手たち。だが、今大会の3試合でまた選手、チームは成長した。存在感を示した小川は「(前日、U-17日本代表相手に)競り合いとかCBでも勝てたりしたので、自信になりました」と手ごたえを口にし、「代表とボクではちょっと基本的な技術の差とスピードが違う、判断力の速さとか3人目の動きとかの差ですね」と感じた課題を改善していくことを誓った。

 主将の関口はチームメートへ向けて「とりあえず『ありがとう』と伝えたい。自分はわがままなことを言ってきたし、練習でも厳しいことを言ってきた中でも最後までついてきてくれて嬉しかったし、感謝したいです。(今回の新潟選抜は)選手とコーチ、監督の距離が凄く近くて一体感があったと思います。自分たちがやってきたことを貫き通せたと感じたし、通用しなかったと感じたので、悔しい部分もあるけれど、それは個人として今後(それぞれが)課題として取り組んでいってほしい」とエール。そして藤田監督は「(引いて守るのではなく、積極的に自分たちの良さを出すサッカーを遣り通したことで)新潟のサッカーがレベルアップしてきていることをいろいろな方が見てくれたと思う。これから、さらに上のカテゴリー目指す選手もいる。2年生の子も多いので、来年の経験に繋がればいいと思います」と期待した。

[写真]U-17新潟選抜は小川のスルーパスなどでメキシコに対抗した

(取材・文 吉田太郎)

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