beacon

[MOM1414]大宮ユースMF長谷川元希(2年)_「30点」の出来も、テーマの強引さ持って注目対決で決勝点

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.22 日本クラブユース選手権(U-18)大会GS第1節 大宮ユース 1-0 C大阪U-18 敷島補助]

 仕掛けどころを見逃さずに大仕事をしてのけた。大宮アルディージャユースのMF長谷川元希(2年)は前半34分、相手DFがFW川田拳登に食いついてきたところを見逃さずにその背後へ抜け出すと、スルーパスをコントロール。「トラップはちょっとミスったんですけど、気持ちで押し込みました」と右足シュートをゴールへ突き刺した。

 14年U-16日本代表候補のMFは「3人でやるのが凄く楽しい」というMF黒川淳史、MF山田陸とのトライアングルで攻撃をコントロール。評判高いC大阪U-18のプレスにも「単体で来てくれたんで外してホールで前向ければ」と苦にしなかった。それでも本人は「自分の中では30点くらいですね。ピッチのせいにしたらいけないですけれど、もうちょっと自分がやっていればチャンスができたと思う」と体力面含めた自身のプレーに納得していなかったが、やや荒れたピッチでも技術の高さを発揮してボールを収めるなど2列目で十分に危険な存在となっていた。

 以前はボールを持てばドリブルを最初に考えるプレーヤーだった。それが試合の状況や攻守のバランスを見てプレーできるようになってきたと感じている。一方で失われつつあった「強引さ」。だが、その点に気付いているMFはこの日のように強引さを持って狙い続けることで決定的な仕事をしてのけるつもり。「時によっては強引さもあっていい。そういうところが今なくて、あとシュートの意識も減ってきているので、この大会を通して成長していきたい」と誓った。
 
 今大会の目標は優勝だけ。この日、注目対決で決勝ゴールを決めたMFは「きょうのように得点取って最終的には決勝を戦って、みんなで笑顔で帰れたらいい」。再び貴重なゴールを決めてチームを目標とするところへ導く。 

[写真]前半34分、大宮ユースのMF長谷川が右足で決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

TOP