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太田&柴崎は不参加の可能性も…ケガ人の多さを嘆くハリル監督

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 相次ぐ故障者を嘆いた。8月の東アジア杯(中国・武漢)に臨む日本代表メンバー23人を発表したバヒド・ハリルホジッチ監督だが、今月10日に予備登録メンバー50人を発表してからケガ人が続出したことを受け、「50人のリストを発表してからここまでの間に11人ほどがケガをしてしまった。50人の20%以上にあたる。これは警告として受け取ったほうがいいと思う」と、苦言を呈した。

「この中から23人に絞るということで、かなり難しい状況が起きている」。代表監督として国内リーグで負傷者が相次ぐ状況を見過ごすことはできない。酷暑の中で連戦が続くJリーグの日程の問題か、選手自身の肉体管理の問題か。「なぜこんなにもケガが起きてしまったのか。私はこれに関して考えがあるが、ちょっとケガの人数が多いと思う」。指揮官はそう眉をひそめ、「広島の柴崎もケガをしてしまった。彼もリストに入っていた。追跡していて、いい選手だなと思っていた」と、19日の浦和戦で左太腿を負傷した広島MF柴崎晃誠の名前を挙げ、その離脱を悔やむシーンもあった。

 一方で、19日の山形戦で右太腿を負傷したDF太田宏介(F東京)、左足第5中足骨を痛めて最近4試合を欠場しているMF柴崎岳(鹿島)は23人に名を連ねた。ハリルホジッチ監督は太田、柴崎の2人と直接電話で話したことを明らかにし、「『ケガがあったとしても、日本代表としてプレーしたい』と言ってくれた。このような選手の気持ちが大事。彼らの100%を見せつけてくれると思う」と、招集に踏み切った。

 とはいえ、中国出発前最後のリーグ戦となる29日の試合に出場し、問題なくプレーできることが前提条件。指揮官は太田について「最後の試合(29日の仙台戦)にしっかり出ることができれば、(中国に)連れていく。もし太田に問題があれば、すでにバックアップメンバーを用意しているので、おそらく車屋になる」と、29日の仙台戦までに復帰できなければ、DF車屋紳太郎(川崎F)を追加招集する考えを示した。柴崎に関しても「ケガが再発すれば、バックアップメンバーと代わる予定でいる」と言及。「最終的には29日のリーグ戦が終わった時点ですべてのメンバーを決める」と、ギリギリまで2人の状態を見極める方針だ。

(取材・文 西山紘平)

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