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“気持ちくん”は変わらない、熊本DF鈴木「丸刈りの人でもいい」

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[7.26 J2第26節 千葉 2-3 熊本 フクアリ]

 流経大時代についたニックネームは『気持ちくん』。そのニックネームに違わぬ熱いプレーを披露して、ロアッソ熊本DF鈴木翔登はチームの勝利に貢献した。

 千葉の1トップに入ったFW安柄俊との空中戦で幾度となく勝利を収めて、相手攻撃をはね返し続けた鈴木は、チームメイトを鼓舞するようなアグレッシブなプレーでゴールを守り続けた。しかし、3-2の勝利を収めながらも終盤に2失点を喫したことで、試合後は反省を口にしている。

「前の選手が3点取ってくれているので、僕たち後ろの選手が2失点しなければ3-0という結果でした。後ろが失点しなければゲームは苦しくなりませんし、負けることもないので、その点はもっと反省しないといけません」

 流経大から今季熊本に加入した鈴木は第5節徳島戦でデビューを飾ると、シーズン途中から先発の座を奪い取り、第21節磐田戦からはスタメン出場を続けている。「使ってくれる(小野剛)監督やチームの皆さんに感謝しないといけません。その中でチャンスをもらうことで、チームのやろうとしていることを理解して取り組めていると思うし、今日は2失点してしまいましたが少しずつ相手の動きが見えるようになってきたという手応えはあります」と胸を張って答えた。

 主将を務めていた流経大時代にチームメイトを「気持ちやぞ! 気持ち! 気持ちだ!」と鼓舞し続けた鈴木は、関西を中心とした他チームから『気持ちくん』と呼ばれるようになり、自身も「浸透してきたみたい」と認識していた。

 その、気持ちの部分はプロになっても変わらない。「そこがなかったら自分は終わりだと思っています。決してうまいプレーができるわけではないし、チームを鼓舞して存在感を出すことが自分の持ち味だと思うので」と力強く話す。そして、「『気持ちくん』と呼ばれていたのは大学の頃だけです。周りからそう呼ばれるように頑張りたいし、『丸刈りの人』でも何でもいいので(笑)、形はどうであれ、僕のことを覚えてもらえたらうれしいですね」と笑顔を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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