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仙台の金園×奥埜を“ゲキサカ特派員”が直撃取材

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 6月30日に両国国技館で開催された「adidas X/ACE Japan Launch Event」。アディダスから発表された最新フットボールスパイク「X/ACE」のお披露目イベントには、ゲキサカのサイト上で受け付けた応募の中から選ばれた河内修人くん(24)と峰尾隼人くん(22)の2人も特別参加した。

 第1部の「ADIDAS NEW FOOTBALL SUMMIT」はメディア席から観覧し、元日本代表監督の岡田武史氏や元日本代表DFの中田浩二氏らによる白熱の討論に耳を傾けた。第2部の「ADIDAS X/ACE 2on2 Tournament」には、ゲキサカを代表して「チームG」として出場。残念ながら初戦敗退に終わったが、その後のエキシビションマッチではMF香川真司やFW宇佐美貴史、FW武藤嘉紀といった日本代表選手たちのプレーを目の前で観戦し、その華麗なテクニックに釘付けとなっていた。

 2人は“ゲキサカ特派員”として記者の仕事も体験。この日のイベントの合間に行われた選手インタビューに同行し、ベガルタ仙台のFW金園英学とMF奥埜博亮による対談ではインタビュアーとして直接、質問をぶつけた。

―お互いのイメージを教えてください。(峰尾くん)
奥埜「ゾノさん(金園)は心を許せばすごいおしゃべりなんですけど、心を許すまでは無口でしたね(笑)。最初は緊張しましたから。プレー面で言うと、泥臭いけど、意外とタッチが柔らかい」
金園「意外って何?(笑)」
奥埜「自分のことをよく『下手くそ』って言うけど、実際には試合中のタッチがすごく柔らかいんですよ。そういう印象ですね」
金園「(奥埜は)人柄が良くて、副キャプテンもやっていて、プレーは天才肌ですね。エースの素質がありますから。これからの仙台を背負っていく存在ですね」
奥埜「そんな決め顔で言わなくても……(苦笑)」

―奥埜選手は仙台の生え抜き選手。金園選手は今シーズンから仙台に加入したばかりですが、ベガルタ仙台はどんなクラブですか?(河内くん)
奥埜「東北という土地柄なのか、マイペースで、物静かな選手が多いですね。人見知りが多いかな。今日のイベントでたくさんの選手が集まったときも、東北の選手だけ端っこにいました(笑)」
金園「仙台は被災地なので、復興のシンボルとして戦っていこうというのはクラブ全体の理念として感じますね。僕らも復興のために少しでも力になればと思って頑張っています」

―金園選手は高校、奥埜選手はクラブユースでプレーしていましたが、高校とクラブユースで違いはあると思いますか?(峰尾くん)
奥埜「高校サッカーのほうが注目されやすいですし、高校選手権は本当にうらやましいなと思って見ていました」
金園「逆に僕はユースがうらやましかったですね」
奥埜「何でですか?」
金園「(高校では)球磨きとか、球拾いとか、声出しとか、泣きそうになりながらやってましたから(笑)」

―自分の調子が悪いとき、どうやってメンタルを立て直していますか?(河内くん)
奥埜「調子が悪い中でもできることはありますし、例えば守備でプレッシャーに行く部分は調子とは関係ない。ボールが足に付かないとか、どこか調子が悪いときは、そういう他の面で補えるように意識してやっています」
金園「素晴らしいね。僕は調子が良いときがない(笑)。やっぱり全力を出し切ることですね。調子が悪くても、ミスを恐れずにやっていたら、1試合の中で一つぐらいは良いプレーが出る。それを信じて、全力でプレーすることだと思います」

―プロになるために一番大事なことは何だと思いますか?(峰尾くん)
奥埜「やり続けることですね。サッカーをやっていく中で、挫折や苦しいこともあると思うけど、前向きにやり続けることが大事だと思います」
金園「一緒ですね。悪いときはあまり気にしないこと。終わったことは取り戻せないし、まっすぐ前だけを見て、夢をつかむために前へ進むしかないと思うので、そこに尽きますね」
奥埜「サッカーを楽しんでやることが大事ですね。やらされているのではなく、自分がやりたくてやっているんですから。楽しんでやることかなと思います」

 アディダスから発表された新スパイクの「ACE」を着用している金園と奥埜。最後に新しい“相棒”の感想も聞いた。

奥埜「裏のポイントが多いので、その分、足の負担も軽減されると思いますし、足の裏でボールを扱うプレーはやりやすいですね」
金園「僕もこのスタッドが気に入っています。丸型ポイントが43本もあるので、全体的な疲労感が軽くなります。僕は足首のケガが多いので、そういう意味でも助かっています」
奥埜「履いたときのフィット感も大事にしているんですが、『ACE』は足がおさまっている感じがして、フィット感が素晴らしいですね」
金園「僕はホペイロさんに任せず、自分でスパイクを磨いているんですよ。だから僕のスパイクだけ汚れている(笑)。プロの方に磨いてもらったほうがきれいになりますけど、自分で手入れをしたほうが気持ちが入るんですよね。僕ぐらいですね。試合会場にも自分で(スパイクを)持って行ってますから」

 河内くんと峰尾くんの2人は、日本代表DF酒井高徳のインタビューにも同席。インタビューの最後には、一人一問ずつ質問の時間をもらうことができた。

 河内くんは「試合でミスをしてしまったとき、どうやって気持ちを切り替えていますか?」と質問。酒井は「僕の場合、がむしゃらさやアグレッシブさを忘れて、オシャレなプレーに走ったり、自分らしくないことをしたときにミスが出ることがある」と応じ、「自分がどういうプレイヤーなのか、自分にそういうプレーは求められていないんだということをあらためて自分に言い聞かせて、“無難で正確に”という初心に戻ることを大事にしています」と答えていた。

 また、峰尾くんの「日本の高校生、大学生が世界で活躍する選手になるために足りないところはどこだと思いますか?」という質問には「いかに自分を追い込んで、普段の練習から厳しくできるかだと思う」と回答。「監督やコーチに言われたことをやるだけでなく、シビアに、ストイックに取り組むことが大事。自分に満足せず、“もっともっと”という高い志を持った選手がどんどん出てきてほしいですね」と、厳しくも愛のあるエールが送られた。

 半日にわたるイベントを終えた河内くんは「みんなが真剣に考えながら普段の生活やサッカーに取り組んでいることが分かって、試合を見るときの印象が変わりそうです」と、選手の生の声に感銘を受けた様子。峰尾くんも「プロの選手の体つきに驚きました。金園選手の『常に全力でやるのは当然』という言葉が印象的でした」と、プロ選手の言葉が胸に響いたようだった。

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