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サラゴサ、今夏加入した長谷川を高評価 同僚も信頼を寄せる

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 スペイン2部のサラゴサは、今夏C大阪から加入したMF長谷川アーリアジャスールを高く評価しているようだ。スペイン『マルカ』が伝えた。

 現在サラゴサを率いるランコ・ポポヴィッチ監督はFC東京、C大阪を指揮していた頃から長谷川をチームに必要不可欠な選手だと考えていた。そのため就任2年目となるシーズンを前に、クラブに長谷川の獲得を要望して移籍が実現している。

 イラン人の父親と日本人の母親を持つハーフの長谷川だが、スペイン語には精通していない。だがサラゴサの入団会見ではスペイン語であいさつと自己紹介を行い、その姿勢はクラブ内部の人間やスペインメディアから評価された。

 ポポヴィッチ監督やコーチングスタッフは、「アーリア」の愛称で親しまれる長谷川にスペイン料理(生ハムやパエーリャ)を食べさせに行くなど、異国での適応を手助けしている。また、チームメートも同様に言葉の壁を乗り越えられるようにサポートしているようだ。

 DFイサーク・カルセレンは「日本人はスポンジのように吸収する。だから、アーリアもすぐに話せるようになるよ。彼はスペイン語の習得にすごく意欲的だからね」と語っている。MFアダン・ペレスも「単語を覚えようと頑張っている。朝には『おはよう』昼食時は『召し上がれ』と声をかけてくれる。言葉の習得はうまく行っていると思うよ」と話している。

 また、『ツイッター』のアカウントを所有する長谷川に対して、いたずらを試みるチームメートもいた模様だ。プレシーズン中のある日、長谷川が「僕本人だよ」とツイート。しかしながら数時間後にこのツイートが削除された。誰がやったのかは明らかになっていないが、長谷川がチームに溶け込み始めているのは間違いなさそうだ。

 長谷川が同僚からの信頼を勝ち得ているのはピッチ外だけに限らない。MFペペ・ディアマンカは「技術があって、ワンタッチの精度が高い。シンプルにプレーするので、僕は好きだ。今年きっとチームを助けてくれるはず。僕は彼と理解し合えると思う」と話した。イサークは「すごくクオリティーの高い選手だ。彼は僕たちを驚せているよ。他選手よりも考えるスピードが早い」と称賛している。

 DFマルク・ベルトランは「思っていた以上に僕たちのことを理解しているね。すごく感じがいいし、彼と一緒にいるのは簡単だよ」と笑顔を交えて答えている。長谷川の初となる欧州挑戦に期待したいところだ。


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