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[クラブユース選手権(U-18)]仙台ユースは強行出場の注目SB小島がファーストプレーで流れ変える

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[7.28 日本クラブユース選手権(U-18)大会準々決勝 名古屋U18 1-2 仙台ユース 県立敷島]

 ベガルタ仙台ユースは1-1の後半36分、前々日の清水ユース戦と前日のトレーニングで首から背中にかけてを痛め、この日ベンチスタートだったDF小島雅也(3年)を投入する。越後和男監督からの「行けるか」の問いに「チームのために、これくらいの痛みなら行ける」と強行出場したDFが10人対11人の戦いを強いられていたチームに力をもたらした。

 出場直後のファーストプレー。スライディングタックルでボールを奪った背番号2はそのまま一気に前進する。「チーム10人で後ろに引かされて、みんな疲れている状態の中で自分がファーストDFからバチッと行くことで周りに刺激与えて、いい流れをつくろうということを考えていました」と小島。狙い通りのプレーで試合に入ったDFはその後も切り替え速い攻撃参加からドリブルでDFを振り切って駆け上がるなど、何とかチームを勢いづけ、勝利へ結びつけようとしていた。

 1対1やヘディングで強さを発揮し、たとえ相手に突破されてもカバーリング良く追いついてしまうDFの投入でチームの守りも締まった。そして仙台は追加点を与えずに勝利。「全員で盛り上げて、勝ちたいという気持ちはあったと思う。それを自分が入ることでもっとさらにあげていきたいと思った」というDFはチームの歴史を塗り替える4強進出を「本当に嬉しいです」と喜んだ。

 越後監督がU-18日本代表入りへ推薦する、戦う姿勢と実力を兼ね備えた右SB。本人も「目標にやっている」と代表入りへ意欲を見せる。準決勝での出場は回復次第となりそうだが、多くの関係者が見守るであろう舞台で注目DFがその存在を強烈にアピールする。

(取材・文 吉田太郎)
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