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[クラブユース選手権(U-18)]松崎技あり決勝弾!大宮ユースが初の決勝進出!

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[7.30 日本クラブユース選手権(U-18)大会準決勝 千葉U-18 0-1 大宮ユース ニッパ球]

 第39回日本クラブユース選手権(U-18)大会は30日、準決勝を行い、第2試合ではジェフユナイテッド千葉U-18大宮アルディージャユースが対戦。大宮がMF松崎快の決勝ゴールによって1-0で勝ち、初の決勝進出を決めた。大宮は8月1日の決勝で横浜FMユースと戦う。

 千葉県1部リーグ所属ながら、今大会プレミアリーグ勢3チームを撃破して勝ち上がってきた千葉はグループステージ第2戦の試合途中から体調不良で戦列を離れていたU-18日本代表CB岡野洵が先発復帰。2試合連続ゴール中のMF大塚一輝、10番FW氣田亮真らも先発に名を連ねた。

 一方、大宮は準々決勝2ゴールの松崎やU-18日本代表MF黒川淳史、MF長谷川元希、MF藤沼拓夢の2列目4選手と1トップの川田拳登ら強力攻撃陣が2試合連続4ゴール。だが、過去2試合は前半に大きく相手を突き放していたが、この試合ではなかなか先制点を奪うことができなかった。

 序盤はグラウンダーのパスワークではなく、やや長めのボールを多用して相手の目先を変えていた大宮。4分にはCB野崎玲央からの縦パスを受けて前を向いた黒川がドリブルシュートを打ち込む。徐々にボール保持時間を増やした大宮は10分を過ぎると、大半の時間帯でボールを支配。左右にボールを動かし、攻撃を組み立て直しながら攻めていく。その中で、MF山田陸が鋭い縦パスを通したほか、前線の選手たちが1タッチのコンビネーションでスピードアップ。だが、最後のところで精度を欠いたこともあってシュートシーンを増やすことができない。

 逆に千葉は相手のミスを逃さず、ボールを引っ掛けてFW伊藤大将やFW中村駿太郎が鋭く前進。40分には右サイドを抜け出した大塚の折り返しをMF北原渓が右足で合わせる。また氣田がファウルを誘ってセットプレーからゴールを狙うなど自分たちのペースで前半を終えると、後半3分には北原の左クロスがDFのクリアミスを誘い、こぼれ球に素早く反応した伊藤が右足シュート。ボールは外側のサイドネットで得点には結びつかなかったが、少ないチャンスをシュートに結びつける怖さを示した。

 だが、スコアを動かしたのは大宮だった。後半19分、右CKのセカンドボールを拾った大宮は松崎が黒川とのワンツーでタッチライン際までボールを運ぶと、ゴール方向へのドリブルで鮮やかにDFを抜き去った松崎が左足シュートをゴールへ流し込んで大宮が先制した。

 千葉は活発な選手交代からボール保持の時間を伸ばし、サイドを崩しかけるシーンもつくる。だが、大宮は集中した守りでラストパスを入れさせない。千葉は40分に中央から3連続で強引なシュート。だが大宮の壁を破ることができない。 

 大宮は終盤も右SB古谷優気がオーバーラップを繰り返し、交代出場のFW小柏剛が決定的な左足シュートを放つ。また守備面でも左SB朝妻佑斗が1対1で相手の突破を阻止し、相手のシュートを身体を張ってブロックするなど集中力を切らさなかった大宮が1-0で勝利。初の日本一へ王手をかけた。

[写真]大宮ユースは松崎(左)の決勝ゴールで初の決勝進出を果たした

(取材・文 吉田太郎)
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