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[MOM1422]大宮ユースMF松崎快(3年)_大舞台で舞ったMF、ダブルタッチでの突破から股抜きシュートで決勝点!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.30 日本クラブユース選手権(U-18)大会準決勝 千葉U-18 0-1 大宮ユース ニッパ球]

 ボールは保持しているものの、千葉U-18の人数をかけた守りを切り崩せない時間帯が続いていた。焦れずに攻めていた大宮アルディージャユースだが、より思惑通りに試合を進めていたのは千葉の方。その千葉の厚い守りをMF松崎快が個人技で破った。

 後半18分、大宮は右CKのチャンス。クリアボールを右中間で拾った松崎はMF黒川淳史とのパス交換によってPAで前を向くと、DFとの1対1から狭いタッチライン際を抜け出す。「左、右のダブルタッチで。あの角度だったらDFも縦はないと思ったと思う」とダブルタッチで加速してDFを置き去りにした松崎は一気にゴール方向へ向かうと、左足でGKの股間を射抜くシュート。「角度はなかったんですけど、GKも中(へパスが)来ると思っていたと思う」という技ありの一撃でチームに歓喜をもたらした。

 今大会は自身以外の前線の選手たちが得点を挙げる中、決勝トーナメント1回戦まで無得点。多少低い位置からでも得意のドリブルで仕掛けていたが、シュートへ持ち込むには距離がありすぎ、わずかなところで得点を奪うことができていなかった。だが伊藤彰監督のアドバイスもあり、周りの選手を活用してシュートレンジで受けなおすことを学んだMFは準々決勝で早速2得点。そして「気持ちが楽になりました」というこの日もPAでボールを受けなおすと、「ペナのところに入れば自分の形を持っている」(伊藤監督)という一撃でチームを救う決勝点を挙げた。

 これで今大会3得点。チーム内のライバルたちを上回る活躍で決勝進出の立て役者となっている。「準々決勝からですけどね」と本人は苦笑するが、この勢いを決勝でも続ける意欲がある。「最後取って優勝できたらいいと思います」という言葉を実現して、大宮に初の日本一をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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