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[クラブユース選手権(U-18)]横浜FMユースが5-3の撃ち合い制し、2年ぶりの日本一!!

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[8.1 日本クラブユース選手権(U-18)大会決勝 横浜FMユース 5-3 大宮ユース ニッパ球]

 第39回日本クラブユース選手権(U-18)大会は1日、ニッパツ三ツ沢球技場で決勝戦を行い、2年ぶりの優勝を目指す横浜F・マリノスユースと初優勝を狙う大宮アルディージャユースが激突。壮絶な打ち合いとなった一戦は横浜FMが5-3で制し、2年ぶり6回目となるクラブユースチーム日本一に輝いた。

 横浜FMは4-4-2システム。GKは上田朝都、4バックは右SB常本佳吾、CB板倉洸、CB坂本寛之、左SB平澤拓巳。中盤は小松駿太佐多秀哉のダブルボランチで右MF阿部隼人、左MF遠藤渓太、2トップは渡辺力樹中杉雄貴がコンビを組んだ。

 一方、4-5-1システムの大宮はGK加藤有輝、最終ラインは右SB古谷優気、CB北西真之、CB野崎玲央、左SB朝妻佑斗。中盤はアンカーに山田陸が入り、インサイドハーフは黒川淳史長谷川元希。右MF松崎快、左MF藤沼拓夢、1トップは川田拳登が務めた。

 試合は敵陣でDF間にパスを通して攻める大宮が主導権を握る。だが先制したのは横浜FMだった。7分、左サイドを抜け出した遠藤からのラストパスを阿部が右足1タッチでゴールへ流し込む。ファーストシュートで先制した横浜FMだったが、大宮はすぐに同点に追いつく。10分、敵陣中央で前を向いた黒川がDFラインのギャップへスルーパスを通す。CBの背後を取った藤沼がGKとの1対1から右足シュートを決めて1-1とした。

 大宮はボールを握るもポゼッションでのミスパス、コントロールミスでボールを失ってしまう。ショートカウンターから相手SBやCBの背後を取る横浜FMは中杉が左サイドを突破するなど、大宮の最終ラインにプレッシャーをかける。そして22分、横浜FMは中盤で相手の縦パスを平澤がインターセプトすると、バイタルエリアでボールを受けた渡辺が左前方へスルーパス。GKとの1対1から中杉が左足で決めて再び勝ち越した。

 横浜FMは連動した守備とショートカウンターで大宮ゴールを強襲する。前半38分には遠藤がスルーパスで抜け出す。これは大宮GK加藤がストップ。だが横浜FMはその後も相手のミスパスを奪って決定機につなげると後半6分、相手の縦パスを足に当てた遠藤がすぐさまスルーパス。DF間へ抜け出した渡辺が右足でゴールを破って3-1とした。

 それでも、大宮自慢の攻撃力がここから炸裂する。11分、長谷川の左CKを朝妻が圧倒的な打点からのヘディングシュートを左隅へ叩き込んで1点差。さらに13分、松崎が自陣から相手DFラインの背後へボールを落とすと、DFとGKよりも一瞬早くボールに到達した藤沼が右足で合わせる。GKの頭上を越えたボールは1バウンドしてゴールネットへ吸い込まれた。

 3-3。追いつかれた横浜FMは15分、渡辺に代えて10番FW和田昌士主将を投入する。さらに20分には平澤をDF坂内祐太へチェンジ。それでも追いついた大宮は相手の中盤を剥がして再三PA付近までボールを運んでいく。横浜FMは24分に和田の右足ミドルがゴールを捉えたが、大宮GK加藤がファインセーブ。横浜FMは27分にも坂内の右クロスからファーサイドの遠藤が決定的なヘディングシュートを放ったが、ボールはクロスバー上方へ外れた。

 大宮は直後に黒川をFW小柏剛へスイッチ。30分には左サイドを抜け出した朝妻のラストパスに松崎が飛び込むなどチャンスをつくった。だが横浜FMが三度リードを奪う。後半36分、遠藤が左タッチライン際から放り込んだクロスボールに逆サイドから猛然と走り込んだ坂内がニアサイドへヘディングシュートを突き刺した。

 36分に佐多をMF川原田湧へ入れ替えた横浜FMはさらに38分、左サイドのスペースでボールを受けた和田がドリブルでPAまで運ぶと最後は切り返しでDFのタックルをかわして左足シュート。これがゴール右隅へ決まり、5-3となった。

 大宮は43分、長谷川に代えてMF高柳拓弥を投入。だが、三度追いつくことはできず。5-3で勝った横浜FMが地元・横浜で歓喜の雄たけびを上げた。

[写真]前半22分、横浜FMユースの中杉が勝ち越しゴール

(取材・文 吉田太郎)
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