beacon

初選出・倉田がハリル監督に得点王宣言「やるからには目指す」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 東アジア杯初戦となる北朝鮮戦に向けた最終調整の全体練習後、選手が輪になってピッチに座り、全員でストレッチしていたときだった。バヒド・ハリルホジッチ監督が突如、選手の前で口を開いた。「倉田が得点王を取ると約束してくれました」。通訳を介して驚きのコメント。今大会が日本代表初選出のFW倉田秋(G大阪)に対する“得点王指令”だった。

「監督から『お前は点を取らなあかん。毎試合、得点を目指してやれ』と言われたので……。やるからには(得点王を)目指さないといけない」。ハリルホジッチ監督のゲキに「得点王を目指します」と答えた倉田の言葉を指揮官がチームメイトの前で公言した格好だ。

 武漢入りした7月30日夜に行われた全体ミーティング後、初招集の選手だけを残して、個別に良い部分と課題を指摘したハリルホジッチ監督。倉田はその場で「得点にこだわってやれ」と言われたそうで、「自分でもそれは痛感している」と受け止めた。

 今季はG大阪で21試合に出場しながら、いまだ無得点。攻撃的MFとしては、あまりにも物足りない数字だ。「今まで以上にこだわってやりたいし、もし(試合に)出るチャンスがあるなら、最後の1秒までゴールを目指したい」。ハリルホジッチ監督の言葉を受け、あらためて自分自身の課題と向き合った倉田。初招集の日本代表で、ひと皮むけるきっかけをつかみたい。

(取材・文 西山紘平)

●東アジア杯2015特集

TOP