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[総体]常連校同士の対戦、岐阜工業が秋田商業を押し切る

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[8.3 全国高校総体1回戦 秋田商業1-3岐阜工業 ユニバー記念補助競技場]

 平成27年度全国高校総体「2015君が創る 近畿総体」サッカー競技1回戦、ユニバー記念補助競技場での第2試合は、38回目の出場となる秋田商高(秋田)と20回目の出場となる岐阜工高(岐阜)という常連校同士の対戦。試合を終始優勢に進めた岐阜工が勝利し、2回戦へ進出した。4日は日大藤沢高(神奈川)と対戦する。

 守備に重点を置いて試合に入ったように見えた秋田商だったが、早々に失点してしまったのが痛かった。前半4分、岐阜工MF熊谷利紀のロングスローをDF杉山敬亮が頭でつなぎ、FW竹下晃太郎がヘディングでゴールに押し込む。その後は秋田商が攻勢に出るのだが、岐阜工の集中した守りを見ていると、あえて試合を落ち着かせようとしているかのようにも感じた。

 秋田商もチャンスを作った。前半12分にはCKでショートコーナーを用い、ファーへ上げたボールからヘディングシュート。これはバーに跳ね返された。同じような形が同26分にも見られ、今度はサイドネットにボールがかかった。守りから時折カウンターを見せて岐阜工も前半終了直前の34分、CKからDF深谷拓未がヘディングシュート。決まったかに見えたが、秋田商DF東海林翔がクリアし追加点を許さない。前半は岐阜工1点リードのまま終了する。

 スコアが動いたのは後半13分、またも岐阜工熊谷のスローインからだった。混戦になったところをFW曽根由輝が押し込んで2点目。これで優位性を得た岐阜工は同28分にMF鷲見享秀が試合を決めるゴール。意地を見せたい秋田商は後半アディショナルタイムにFW青山和樹のパスからFW仙波拓真が決めて一矢を報いるのが精いっぱいだった。

 岐阜工の守りの堅さに加え、目立ったのは熊谷のスローインだ。もしこのスローインからの攻撃パターンを練習しているのだとしたら、岐阜工にはオリジナルの飛び道具を得ていることになる。今後の試合の見所のひとつと考えてよさそうだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 伊藤亮)
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