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[総体]昨年の主将・中島賢星たちからのエールも力に、東福岡MF中村主将は決勝PK&アシストも

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[8.4 全国高校総体2回戦 東福岡高 4-1 四日市中央工高 三木総合防災公園陸上競技場]

「GKずっと当たっていて、緊張したんですけど」。東福岡高の10番MF中村健人主将は後半30分に決勝点となるPKを決めたシーンをそう振り返るが、「いつもあんな感じ。焦っても表に出ない」と表情を全く変えずに右足で右隅へシュートを沈めた。ビッグセーブを連発していた四日市中央工のGK五十部泰造を破る一撃で勝ち越したチームは、その後終盤に2点を加えて初戦を突破した。

 入り良く試合をスタートさせることを決めていたが、チームは立ち上がりに失点。チームはその後、四日市中央工FW伊藤圭都や上田航大に突破を許し、MF森島司やMF小林颯を捕まえられずにいるなど苦しい展開のまま試合を進めてしまう。相手がゴール前でやや迫力を欠いた部分があったことで傷口が広がることはなかったが、焦りもあって内容的には厳しい前半だった。

 中村自身、ハーフタイムには森重潤也監督から戦う姿勢、チームを「背中で引っ張る」動きを求められた。その後半は走って、前線へ飛び出すなど攻撃を活性化。決勝点を決めたほか、4点目をアシストするなどチームを勝たせる活躍を見せた。

 昨年の日本一メンバーでもある中村は、昨年のチームで現在の中村のように主将と10番を務めていたMF中島賢星(現横浜FM)たちから連絡を受けていたという。「昨日、(中島)賢星クンとか去年の先輩が連絡を取って来て、賢星クンにはいろいろキャプテンとしてどうあるべきか聞くことができた。優勝したいという気持ち、みんなを引っ張るという気持ちは(兵庫に)来た時よりも増している」。気持ちが強すぎたか、硬さもあったが、好勝負を制して16強進出。「初戦で強豪とやれた方が後にもつながる」というMFは、今後勝ちたいという想いをよりピッチで表現して、一試合一試合勝ち上がっていく。

(取材・文 吉田太郎)
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