beacon

[総体]今大会でブレイクも、東福岡は2年生MF藤川虎太朗が大一番で存在感

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.4 全国高校総体2回戦 東福岡高 4-1 四日市中央工高 三木総合防災公園陸上競技場]

 注目の2年生MFが大一番で存在感を発揮した。東福岡高MF藤川虎太朗(2年)は2列目で相手をかわす動きや狭いスペースで受ける動きなど高いテクニックと判断力を発揮。試合終了間際に抜け出しから1ゴールを記録したが、四日市中央工高との屈指の好カードでも十分に目立つプレーを繰り返していた。たくさんボールを受けて、ドリブルで仕掛け、パスを出し、そして走る。それを繰り返すことで「自分の持ち味を出せた」という70分間を送ることができた。

 鳥栖U-15時代にU-15日本代表に選出された実績を持つ藤川は鳴り物入りで東福岡に進学したMFだが、2年目の今年はプレミアリーグ開幕戦で先発しながらもわずか35分間で途中交代。「一時試合に出れなくて、自分を見失っていた時期もある」。だが家族や仲間から暑い言葉やプラスになる言葉をかけてもらい「頑張ろうと切り替えられた」。

 取り組んできたのはシュートを決めるプレーヤーになるための要素。「決定機というところで決められないのが今までの自分だった。シュートを決めたいという気持ちから自由練習でシュート練習したり、プロの世界のトッププレーヤーのビデオを見てイメージトレーニングしたり、そういうことを継続してきた結果が今のプレースタイルに繋がっているのかなと思います」。ハメス・ロドリゲスやディエゴ・フォルランといったW杯でゴールを連発した選手たちのプレーから学んで、上手いだけでなく、試合を決めるような選手へと変わりつつある。

 森重潤也監督も「プレミアのセレッソ戦が終わってから県大会、九州大会、プレミアリーグをこなして成長してきている」と目を細める。本人には自覚も。「いけないプレーを3年生がすれば強く言いますし、言うだけの存在でなくてプレーでも自分が示す。3年生がいても自分がリーダーシップをとって行くことを意識している」というMFが今回の総体をブレイクを果たす大会にする。

[写真]試合終了間際、東福岡MF藤川が4点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

TOP