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韓国戦へピリピリ…ハリル監督が急きょ選手取材を制限

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 日本代表は4日、中国・武漢市内で練習を行い、5日の韓国戦に向けて最終調整した。1-2の逆転負けを喫した北朝鮮戦から中2日で迎える大一番。バヒド・ハリルホジッチ監督は前日3日に続いて2グループに分けてトレーニングを行った。

 北朝鮮戦に先発したフィールド選手10人は疲労回復とコンディショニング調整を目的に軽めの調整。北朝鮮戦でベンチメンバーだったフィールド選手10人は5対5のミニゲームなどで精力的に汗を流した。

 この日、報道陣のリクエストを受けて練習後に急きょ取材対応を行ったハリルホジッチ監督。練習のグループ分けについて「(北朝鮮戦で)プレーした選手は非常に疲れている。出ていないほうのグループはいつもの試合前日の短いトレーニングを行った」としたうえで、北朝鮮戦の控え組が韓国戦に先発するかどうかに関しては「グループ分けに特に意味はない。明日、出るかどうかは決まっていない」と明言を避けた。

「何人かの選手は(北朝鮮戦から)交代する。他の選手に機会を与える」と、あらためて先発の入れ替えは明言したが、その人数は明かさず、「だれをどのように使うかはあらためて決める」と、慎重に言葉を選んだ。

 わずかな情報も漏らしたくないということなのか。武漢ではこれまで練習後は必ず全選手がミックスゾーンを通り、取材対応を行ってきたが、この日は北朝鮮戦で控えだった選手には「取材を受けないように」と通達。急きょ取材制限を設けた。

 練習メニューが異なっていたため、先に練習を切り上げた北朝鮮戦の先発組は報道陣の取材を受けたが、時間差で遅れてピッチをあとにした控え組はほとんどが報道陣の前で足を止めず、足早にバスに乗り込んだ。

 この日は練習開始が現地時間の午後7時と遅かったうえに、宿舎に戻ってからも夕食、ミーティングとスケジュールが詰まっていた。協会関係者は「予定どおりに進めたいということだと思う」と、指揮官の意図を代弁したが、「韓国はこのトーナメントで最も強いチームだと思っている」(ハリルホジッチ監督)という日韓戦に向け、緊張感も高まってきている。

(取材・文 西山紘平)

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