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[MOM1434]市立船橋FW矢村健(3年)_「僕は走ってナンボの選手」が意地の一発!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.8 全国高校総体準決勝 市立船橋高 2-1 関東一高 ユニバー記念補助競技場]

 自分を厳しく戒めたのはハーフタイムだった。

「前半は試合に入れていなかった。仕事をしていなかった。しかもアユ(FW永藤歩)を(裏へ)抜けさせたせいでケガさせてしまった。本来は自分がいくべきところだったのに…」

 前半アディショナルタイム、先制ゴールのきっかけを作ったエース永藤が足をひきずっていた。後半には出場できず選手交代。その責任を市立船橋高FW矢村健は自分で自分に課した。ハーフタイムの間は監督の言葉を覚えていないほど自分のことしか考えられなかった。

「後半はとにかく走るしかない、と。僕は走ってナンボの選手。中盤でコネクトする選手ではない」

 前半希薄だった存在感が、後半時間の経過とともに増していった。そして迎えた22分、「ああいうボールを出してくれることはわかったいた」というDF古屋誠志郎からのフィード。関東一DFの裏のスペースに飛び出ると、ボールを追いつつ追いすがるDFを上半身で制しながらシュート。決勝点となる会心のシュートだった。

「背負ったり、追われたりして体を入れてシュートする方が得意です。GKとの1対1より緊張しないので」。このくだりだけ、はにかんだような笑顔が出た。

 厳しさを持った選手だ。決勝まで勝ち上がっていることと裏腹に、チーム状態はまだ完璧ではないという。「総体前にチームがぎくしゃくしてたんです。バラバラになりそうになった。その後、総体メンバーを決める遠征が大阪であって話し合うようになりました。そこから、例えば声の部分では改善されてきました」

 理想を100とすると、現在は「50」くらいか。言葉通り受け取ることは考えものだが、一方で完璧でないがゆえに、無心にがむしゃらに自分たちのプレーに集中してきたからこそ、決勝まで勝ち進んだという見方もできる。

 決勝の相手は前年度優勝の東福岡。市立船橋も前々年度優勝。譲れないものがある戦いになるが、「相手がどこなどと考えている余裕はありません」とのこと。しかし、その後に続いた一言が心憎かった。「でも、絶対2連覇はさせません」

(取材・文 伊藤亮)
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