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闘志を燃やす興梠「結果という形で残したい」

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 久々の日本代表マッチとなった5日の韓国戦(1-1)から中3日で迎える中国戦。FW興梠慎三(浦和)は「個人的にも韓国戦は何もできなかった。次の試合で何かしら結果という形で残したいと思う」と、最終戦に向けて意気込んだ。

 10年4月7日のセルビア戦以来、5年4か月ぶりの先発出場を果たした韓国戦では、1トップに入ったものの、チームが守備的な戦いを選択したことで、前線で孤立。それでもどうにかロングボールをキープしようと奮闘したが、2列目以下との距離が遠く、チャンスらしいチャンスをつくることができなかった。韓国戦での自身のシュートはゼロだった。

 代表で生き残るにはやはりゴールが欲しい。そのためにも中国戦では、攻撃陣は守備に追われるのではなく、攻撃のためのパワーを残しておくべきだと考える。「韓国戦みたいに守備だけじゃダメだと思う。守備で疲れてしまうのではなく、うまく守りたい。日本がポゼッションしていけば疲労もないはず」と、まずはボールポゼッションを大事にするべきだと強調した。

 韓国戦で反省点として挙げていた選手同士の距離感についても、ボールを保持することで解決できることは多いという。

「一人ひとりが遠いのでそこを近くしたいが、遠くなってしまうということは守備に追われているということ。もちろん守備から入ることは大事だと思うけど、もっともっと前に行きたい」

 この日は昼にミーティングを行い、中国の分析をした。「対人は強い。でも、チームとしては守備はバラバラなように感じる。そこをうまく突けたらいいと思う」と、守備には穴があると見ている。「個でも日本のほうが絶対に強いはずなので、変なところでボールを失うことなく、しっかりポゼッションできれば勝てる相手」と強気で臨む決意だ。

(取材・文 矢内由美子)

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