beacon

横浜FCは6失点大敗で5連敗…MF寺田「ふざけているとしか思えない」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.8 J2第28節 横浜FC1-6東京V ニッパツ]

 惨敗だった。横浜FC東京ヴェルディに1-6で敗れ、5連敗を喫した。開始49秒に先制点を奪われると、前半で0-3。後半にも3失点を喫すると今季最多の6失点敗戦。11位から14位へ後退した。

 試合後、フル出場したMF寺田紳一は怒りを隠さず。「ああいう早い時間に失点してしまったのでプランが崩れたのはあるし、今日の試合はあれが全て」と開始49秒の失点を悔やんだ。

 キックオフから約40秒後、横浜FCはハーフライン付近右でボールを失う。サイドから押し込まれると、DF楠元秀真がマークをし、後方からはDF石井圭太が寄せながらも、MF杉本竜士にクロスを許した。最後はファーサイドでフリーのFW高木大輔にヘディングシュートを決められ、0-1と先制された。

「あそこに2人が行っていて、クロスを上げられて……有り得ないですね。普通にあの二人を叩いた方が、個人で叩いた方がいい」と憮然とした表情で寺田は話す。

 4連敗中のチームは、なんとしても勝利をと強い気持ちでホームでの試合へ望んだはずだった。しかし、ピッチでのプレーは真逆で闘志をみせることはできず。「試合前には気持ちを入れて、『球際では絶対に負けないでいこう』と言っていて、ああいうプレーをすることはふざけているとしか思えない。大いに反省してもらっていいと思う」。30歳のMFは22歳の楠元と20歳の石井へ激怒した。

 チームは前半に3失点すると、後半にも3失点。立て直すことはできずに敗れた。寺田は「そこで立て直せないチーム力に問題がある」とも指摘する。

 4戦連続無得点で4連敗中だったチームが0-5から意地をみせ、5戦ぶりの得点を奪えたことのみが、わずかな光明か。横浜FCは20位の栃木と戦う。このトンネルを抜け出せるか。

(取材・文 片岡涼)

TOP