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日本vs中国 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

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[8.9 東アジア杯 日本1-1中国 武漢]

 日本代表は9日、東アジア杯最終戦で中国代表と対戦し、1-1で引き分けた。前半10分に先制を許すと、同41分にMF武藤雄樹の今大会2得点目で同点に追いついたが、勝ち越しゴールを奪うことはできなかった。2分1敗の日本は勝ち点2となり、史上初の未勝利&最下位という結果に終わった。

以下、試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督
「おそらく今日の試合は(今大会で)私たちの一番良い試合だったと思う。内容においても、戦う意識においてもだ。ただ、この試合がこのようにできるのは、前もって知っていた。フィジカル的に素晴らしく疲労回復できたし、初めて11対11のトレーニングもできた。得点を取るチャンスはかなりあったので、勝てなかったことは少し残念だ。引き分けだったが、選手のことは評価している。もう2、3日余分に準備期間があれば、この3試合はまた違う結果にすることができたと思う」

―この3試合のポジティブな収穫は?
「この3試合を通して、国内組の選手についてはかなりよく分かった。真のA代表に入れる選手が何人か見つかったかなと思う。何人かはまだ努力が必要かなと思う。ただ、大部分の選手が初めて見る選手だった。初めて挨拶した選手もいた。国内にいる選手でまだ2、3人興味がある選手がいるので、追跡していきたいと思っている。今回呼んだ選手に関しても、各自にメッセージを送っている。各クラブでしっかりトレーニングしてほしいということを伝えている。ここに来たほとんどの選手が素晴らしいスピリットを見せてくれた。

 今日の試合は本当に素晴らしいアクションがいくつかあった。私たちが理想とするゴールもあった。ハイレベルなアクションだったと思う。だから選手にはおめでとうと言った。そして、これを続けてほしいと。たくさんのポジティブなことがあった。もちろん結果には満足していないが、そんなにガッカリもしていない。みなさんが見たとおり、1戦目、2戦目、3戦目とパワーは戻ってきた。選手は勝ちたい気持ちが強かったので、それは残念だが、勝つための努力はすべて出したと思う。ラストパスやフィニッシュで欠けている部分があったし、コーナーのあとに少しナイーブな失点もした。しっかりトレーニングしてきたこともあるし、これからトレーニングしていくべきこともある」

―厳しい条件の中で大会に臨まなければならなかったが、スケジュールを含めて、どのように修正、改善していくべきだと思うか?
「大会のトーナメントの準備に関して、どの世界の監督がこのような状況に陥っても、準備したいと思うのは当たり前だと思う。私はその話をした。『言い訳をしている』と記事に書かれているが、それに対しては少し怒りたい。私は少しフットボールを知っているし、チームが全体でトレーニングする時間が欲しいということだ。この3試合、みなさん見たと思うが、パワーが徐々に上がっていったのに気付いたと思う。オーガナイズの面も、オフェンス面もディフェンス面もだ。日本は良いフットボールをした。かなりハイレベルなアクションもした。ちょっと慌てたり、ゴール前の存在感で少し足りないところがあったかもしれないが、ベーシックとなるトレーニングをしっかりして、選手にはメッセージも伝えている。

 批判も言い訳もしていない。日本のみなさんにメッセージとして、フットボールをみなさん全体で理解しましょうと。そしてトレーニングの時間を少しくださいと言っているだけだ。来シーズンのカレンダーでそれが反映されることを願っている。少し代表監督のアイデアも入れてほしいと言っているだけだ。それに満足しない人たちもいると思うが、私はこのようにしゃべり続けたい。

 選手のことを話すと、3試合続けていく中でパワーを発揮してくれた。何日か余分に時間があれば、違う結果になったと思うし、他の3チームにあった条件を我々にもいただければということを言っている。このトーナメントでいろんな発見もできた。2、3人の本当に良い選手が見つかったと思う。彼らは私たちに本当に多くの満足を与えてくれた。これも目的の一つだった。我々の一番の目的はもちろん勝利だが、将来のあるチームであり、Bチームとは言えないが、だれが定着するかというのが目的だったので、そういうことを考えていた」

(取材・文 西山紘平)

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