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[総体]日ノ本学園はU-16女子代表の1年生GK米澤が好守で日本一貢献

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[8.9 全国高校総体女子決勝 大商学園高 0-0(PK4-5)日ノ本学園高 ノエスタ]

 日ノ本学園高はPK戦1人目で1年生GK米澤萌香が右へ跳んでビッグセーブ。読みをピタリと当てて相手にプレッシャーをかけると、大商学園高は決めれば優勝の決まる5人目が右ポストに当ててしまい、7人目のシュートも枠から外れた。大商学園は準々決勝、準決勝と2試合連続でPK戦を制して勝ち上がってきていたが、「勝てる気しかしなかった」という米澤の好守もあって、日ノ本学園は4連覇を達成した。

 この日、大商学園は2トップのスピードを活かして日ノ本学園の最終ラインの背後へボールを入れてきた。だが「DFは裏が苦手だから自分が背後をケアしなければいけなかった。『危ない』と思ったら迷わず出るというところを意識しました」という米澤が1年生らしからぬ、安定した処理でピンチの芽を摘み取っていく。

 前半17分には抜け出してきた相手FWからボールを上手く足に引っ掛けて奪取しながら、「焦っちゃって」とクリアをフリーの相手の足下に入れてしまうミスもあった。だが、このシュートが枠を外れるとその後は集中した守り。相手のプレッシャーを受けてもほぼキックを乱さず、ロングシュートやクロスに対しても安定したキャッチングで無失点を続けた。

 チームが大商学園に敗れた近畿予選決勝はひざの負傷によって欠場。チームメートたちが雪辱への意欲を燃やす中、比較的落ち着いて試合に入って役割を果たした。東京の日テレ・メニーナ・セリアスから「(メニーナに上がれず)高校サッカーでやるならこのチームがいいと思った。選手権とかインターハイとか見たら日ノ本が合っているんじゃないかと思って」進学した兵庫の名門で全国制覇。U-16日本女子代表にも名を連ねる1年生守護神が日ノ本学園4連覇達成の大きな力となった。

(取材・文 吉田太郎)
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