Jリーグは11日、7月度の月間ベストゴールを発表した。横浜F・マリノスのMF中村俊輔が7月19日に行われたG大阪戦(2-2)で決めたFKが受賞した。

　俊輔のゴールは1-2で迎えた後半アディショナルタイム4分に生まれた。ゴール正面の位置でFKを獲得すると、迷わずにボールをセット。左足から放たれたボールは壁を越えると、ゴール左隅へ決まった。土壇場で勝ち点1を引き寄せる同点弾となった。俊輔にとってJ1での直接FKは、2013年10月27日の第30節・大分トリニータ戦以来、約1年9か月ぶりだった。

　選考委員は「まさに芸術的なFK。後半アディショナルタイムという最も疲労が溜まる時間帯にもかかわらず、コース、スピード、タイミングなど全ての要素を満たした素晴らしいキックだった。相手チームが壁に長身選手を揃えてくるなか、縦回転のボールでさらにその上を越えていき、GKも見送らざるをえなかった。世界最高クラスのGKでも防ぐことは難しいと思われる、何度観ても美しいゴールであった」と高く評価。

　今回のFKは海外メディアでも取り上げられ、国内外から賞賛の声が届いていた。選考委員は戦術的な観点からは「日本のみならず世界でも称賛され続けている中村選手だからこそ決めることのできたゴールであり、チーム全体が中村選手を信頼しているからこそ生まれた一発であった」としている。

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