beacon

新外国人に厳しいゲキ、憲剛「もっとやってもらわないと」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.12 J1第2ステージ第6節 川崎F0-0山形 等々力]

 2試合連続の3ゴールで2連勝中だった川崎フロンターレだが、熾烈な残留争いを繰り広げる山形とスコアレスドローに終わり、ホームでの連勝も5で止まった。

「今日の相手に勝てないときつい。(内容が)すごく悪いわけでもなかったけど、この相手には勝たないとダメ」。そう率直に語ったFW大久保嘉人は「今日は下がらずに、ゴール前にい続けようと思ったけど、(自分が)下がらないと間延びする」と、ジレンマも口にした。

 この日は今月3日に獲得を発表したFWアルトゥール・マイアが先発でJリーグデビュー。広州富力へ移籍したFWレナトが背負っていた10番を受け継いだブラジル人FWはシャドーストライカーの位置で後半13分までプレーしたが、なかなかチャンスに絡めなかった。

 MF中村憲剛は「点が取れなかったのは大きな反省材料。決定機は少なかったけど、自分を含めて最後の精度が低かった」と反省し、新外国人選手に対してあえて厳しい口調でゲキを飛ばした。

「正直、もっとやってもらわないと困る。タイトに来る相手に対して彼自身、面食らったのかもしれないけど、埋没してもらったら困る」。チームとして攻めあぐねる展開だったからこそ、前線の選手には個の力で局面を打開するプレーが求められる。それが助っ人外国人であれば、なおさらだ。

 この日がJデビュー戦だったとはいえ、レナトの“後釜”として期待の大きいアルトゥール・マイアのプレーは今後のチームの浮沈にも大きく関わってくるだけに、憲剛の言葉にも自然と力がこもっていた。

(取材・文 西山紘平)

[J1]第2ステージ第6節 スコア速報

TOP