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[MOM1441]日章学園MF野崎悠(3年)_左利きの司令塔が課題の守備でも奮闘

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.14 ミズノカップU-18IN熊本サバイバルマッチ 日章学園高 3-0 津工高 大津町総合運動公園陸上競技場]

 日章学園高の中軸を担うレフティーが快勝に貢献した。MF野崎悠(3年)は「(津工高は)楔に入れてくるパスが多かった。自分はボランチというポジションなので、楔を入れさせないポジショニングだったりとか、楔を入れられてもそのあとにサンドすることを意識していました」と守備面で奮闘。献身的な動きで、チームが狙いとしていたショートカウンターに繋げ、3発勝利をもたらした。

 走力に自信を持ち、「左利きなんで相手も感覚が掴みづらいと思う。味方が動き出せばそこに出せるし、自信を持ってやっています」という精度の高い左足キックやしなやかな動きでDFのマークを外す動きも魅力の野崎だが、守備面に関しては課題として指摘させることが多いという。「自分自身は監督からディフェンスが上手くないと言われているので、ディフェンスを意識しながらDFが次奪いやすい方向を切ってそこからサンドへ行ったりやっています」。チームのためにも意識的に取り組んでいるという守備。この日は勝利に繋げることができたが、本人はさらなる向上を誓っていた。

 憧れの存在は利き足こそ違うが、鹿島の日本代表MF柴崎岳。「パスが出せて、シュートも決めれて、守備もできる。あそこを目標にしてJリーグとか、代表戦とか、いつも柴崎選手のプレーを見て勉強しています。(柴崎は)視野が広いっすね。かと思ったら2列目から飛び出してきたり、運動量も凄い」。そのMFに少しでも近づくため「守備力は当然なんですけど、持った後の判断を上げていくこと。出した後のワンツーとか飛び出しとかをもっと増やして行きたい」と満足することなく取り組んでいくつもりだ。
 
 昨年、交代出場で選手権の舞台を経験したレフティー。3年生として迎える選手権へ向けて、攻守でチームを引っ張り、勝たせる存在となる。

(取材・文 吉田太郎)
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