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[MOM1452]興國MF高原大知(3年)_名将も認めた視野の奥行き

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.16 ミズノカップU-18IN熊本9位決定戦 龍谷高 0-1 興國高 熊本県民総合運動公園補助競技場]

 ミズノカップの視察に訪れていた福岡大の名将・乾真寛監督は興國高のパスワークの中心にいたMF高原大知(3年)のプレーについて「自分から離れる選手へパスを出すのが上手い。視野に奥行きがある」と高く評価していた。その高原が「受ける前に味方の動きを見てトラップ決まったらタイミング合わせて出す。前の選手がオーバーに動いてくれるんで出しやすいです」というミドルパスやショートパスをスペースへ動く味方の前に正確に落とし、攻撃をスピードアップ。終盤はアンカーの位置から前線へ飛び出してシュートを放つなど存在感を示して勝利をもたらした。

 立ち上がりは相手のダブルボランチに狙われて守備網に引っ掛かるシーンがあった。だがチームメートと話し合ってシンプルにボールを動かすことと、エースMF武村萌生を活用して攻めるように組み立てを変化。その武村が先制ゴールを決めると、後半はその正確なパスを際立たせて果敢にボールを奪いに来る相手を左右へ振り回した。

 春のミズノカップでは大会MVPを獲得して優勝に貢献。そこから決定的なパス、アシストを増やすことができているという。「近くにつないでいったら背後のところをケアされなくなって、そこへラストパスを通すことでアシストが増えている」。

 今後の課題は守備面の向上。「もうちょい守備力を高めて要所要所で潰して行けるようにしていきたいです。もうちょい(相手の)ターゲットに出るまでに距離近づけたい」と語る。2年時は公式戦の出場ゼロ。そこから成長を遂げてきたMFは進学予定の大学サッカーの舞台でさらに成長を遂げて、本気でプロ入りを目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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