beacon

[MOM1453]湘南DF砂流勇志(3年)_声と堅守発揮、五分五分の展開で先制許さず

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.17 UAチャレンジカップ予選リーグ第1節 湘南高 3-0 大体大浪商高 J-GREEN堺]

 前半、湘南高はオープンスペースを突かれて大体大浪商高のサイド攻撃を受ける形となった。PA付近で前を向いて仕掛けられ、ゴール前に決定的なラストパスを入れられるシーンの連続。だが、湘南DF陣はこれに合わせようとゴール前に飛び込んできたFWに身体を当てて、また足を投げ出して阻止。ゴール前の攻防で譲らず、無失点で乗り越えた。

 CB砂流勇志主将は「サイドを使われたところは今回反省です」と振り返ったが、「最後崩されてもシュートを簡単に撃たせなかったことはよかった」と無失点に終えた試合に納得の表情を見せた。チームの課題は五分五分の試合展開で1点取りきることと、先に失点しないこと。この日は前半危険なシーンが続き「あれで前半に1点いかれていたら分からない試合だった」(砂流)が、そこで集中力を切らさず、失点しなかったことが白星に繋がった。

 ゴール前で相手アタッカー陣の前に立ちはだかった砂流は「声は出し続けられたので、きつい時間帯も励ますことはできたと思います」。守備の中心選手でもある砂流は負傷明けの影響で空中戦に行くことができず、パフォーマンスについては首を振ったが、それでも声を切らさずにチームを集中させ、要所を封じて勝利に貢献した。

 総体予選では2次予選2回戦で選手権全国4強の日大藤沢高に競り負けた。選手権でその借りを返して全国へ行くという目標がある。「歴代、5年ほどずっと(ベスト)16で負けている。8を超して4で日藤にリベンジして全国行きたいです。一瞬のところにこだわって行けるかだと思います」。その目標を果たすために、声を振り絞り、ゴール前で相手の攻撃を跳ね返す。
 
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SUMMER特集ページ

TOP