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[MOM1460]浦和東FW菅貴彰(3年)_「FWっていうFWじゃない」点取り屋、大一番で先制ゴール

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.19 UAチャレンジカップ1位リーグ最終節 浦和東高 2-0 湘南高 J-GREEN堺]

 浦和東高FW菅貴彰は「アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SUMMER」6試合で6ゴール。優勝を懸けた首位攻防戦でも貴重な先制ゴールをたたき出した。前半22分、左SB岡田慎のグラウンダーのラストパスにファーサイドで反応。「結構ごっつあんだったんですけどチームの勝利に貢献できたのは大きかったです」という菅が右足で先制ゴールを押し込んだ。

 後半、左サイドからの折り返しを左足ダイレクトで放った一撃はGK正面を突き、鈴木豊監督は「あれが決まっていればヒーローだったな」と笑っていたが、それでも貴重な先制点を奪ったほか、攻守両面で奮闘した菅のプレーに及第点を与えていた。

 菅は元々サイドハーフでFWに転向したのは上級生が引退して新チームになってから。特別なサイズや強さがある訳でもなく、本人も「FWっていうFWじゃない」という。それでも「ポストプレーで味方を活かせるFWになっていきたい」というFWは前線で浦和東のパスワーク、得点シーンに絡み、攻撃に厚みを持たせている。特に今大会で成長を実感しているのはポストプレーについて。「バイタルに速いボールが入るんですけど、これまではそれをミスしてしまったりしていた。でも今回の大会はポストプレーが上手く行っていた。味方のサポートが来るのは分かっていたのでいつもより丁寧にやっていました」

 また今大会は得点感覚の高さを活かしてゴールを連発。FW転向直後と比べると、本人は「どこにボールが来るのか凄く予測するようになった。慣れてきて予測できるようになったのが一番だと思います」と予測の精度の向上が得点やポストプレーにも好影響をもたらしていることを実感している。理想の選手について「興梠選手。足下で目立った上手さはないけれど予測してどこにボールが来るのか分かっていて決められる」と浦和の日本代表FW興梠慎三を挙げた菅。選手権予選でも「FWっていうFWじゃない」点取り屋がチームメートの動きを活かしつつ、貴重なゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
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